本田仁美は“ここにいる”と歌う 作詞曲「Be a Star」で綴ったSAY MY NAMEという新たな居場所
JAEJOONG(ジェジュン)がプロデューサーを務める7人組ガールズグループ SAY MY NAMEが10月16日にリリースした1st EP『SAY MY NAME』を、あなたはもう耳にしただろうか。等身大の彼女たちを描いた今作は、前向きかつ繊細な、非常にフレッシュ感あふれる一枚に仕上がっている。そこで本稿では、リーダーのHITOMI(本田仁美)が作詞に参加した楽曲「Be a Star」に焦点を当てて、彼女自身のキャリアを振り返りながら本楽曲に込められた想いと聴きどころを紐解いていく。
10月30日、MVのなかにショートドキュメンタリーが組み込まれた同曲の“Music Story”が、SAY MY NAMEの公式YouTubeチャンネルにて公開された。今作の歌詞のなかで特に印象的なのが、〈난 여기에 Find me in this wide world〉(私はここに この広い世界で私を見つけて)というフレーズだ。
本田は12歳だった2014年に『AKB48 Team8 全国一斉オーディション』に栃木代表として合格したことをきっかけに、アイドルとしての人生を歩み始めた。転機となったのは2018年。日韓同時公開のオーディション番組『PRODUCE 48』(Mnet/BSスカパー!)に参加し、IZ*ONEのメンバーとしてデビュー。2021年までの約2年半、K-POPシーンにもその名を広めることとなったのだ。“成長過程を見せること”がひとつの特徴であり、個々のメンバーの活動/人気にも幅があるAKB48と、高いパフォーマンス力が求められるK-POPシーンで活躍し、大きな人気を誇ったIZ*ONEでは、文化的、音楽的、そして本田自身に集まる注目度としても異なる点が多かったことだろう。韓国での活動は、彼女の人生におけるターニングポイントとなったに違いない。
日韓双方でアイドルとしての10代、20代を過ごすという経験は、誰もができるものではない。その数少ないうちの一人としてチャンスを掴んだ彼女は、色々な世界を見るなかで自身のキャリアを見つめ、これからの自分の居場所を具体的に考えるようになったのではないかと思う。