ダークホース『ぷにかわ』で魅せる篠原侑の”かわいさ”満点な表現力 『ウマ娘』『リステ』でも実力を発揮

 かわいさという視点で外してはいけないのは、アニメ『ちいかわ』(フジテレビ系/『めざましテレビ』内)に登場するアイドル的存在の4人組グループ・パジャマパーティーズだろう。メンバーのしろ役として歌っているのが、作中で大人気の楽曲「パジャマパーティーズのうた」である。この曲はとにかく中毒性が高く、小さくてかわいいキャラクターがほぼ擬音やオノマトペで構成された歌詞を賑々しく歌っているだけで、聴いているこちらの顔もほころんでしまう。篠原は4人の中ではくっきりとした輪郭が感じられる声質のため、特にソロ部分では聴き分けやすいはず。いつかパジャマパーティーズのソロバージョンも聴いてみたいものである。

 グループでの歌唱という点で、2020年にアニメも放送された、“魔法×アイドル”を扱った作品『Lapis Re:LiGHTs』(TOKYO MX、BS11ほか)の4人組ユニット・IV KLOREの楽曲も挙げておこう。篠原が演じる人狼の少女・サルサは見た目が小さいこともあって声も幼めではあるのだが、ユニット楽曲での篠原の声質の雰囲気はゴシックやジャズ、ラテンといった少々大人な雰囲気が薫るものが多い。その意味では、サルサの歌声はユニットのアクセントにもなっていると言っていいだろう。ユニットの持ち曲5曲のうち、サルサの歌声が一番映えていると感じる楽曲は、疾走感のある4つ打ちゴシックナンバー「極闇グロッソラリア」。サビ前のソロパートの〈glossolalia〉の小悪魔なニュアンスの歌い方にはドキッとしてしまう。

【試聴PV】IV KLORE「極闇グロッソラリア」【ラピスリライツ】

 他にも『ウマ娘 プリティーダービー』では、彼女が演じるカレンチャンのソロ曲は本稿執筆時点ではないものの、ライブでは「本能スピード」をソロで歌唱するなど、彼女のかわいさとかっこよさを両立させた伸びやかな歌声はトレーナー(『ウマ娘』ファンの総称)たちを虜にしている。

 このように、『ぷにかわ』で注目を浴びた篠原の歌声ではあるが、これまでにも数多くの作品や楽曲でさまざまな魅力を我々に与えていてくれた。今後もぷにるをはじめ、数多くの楽曲やキャラクターソングが歌われるたびに、新たな彼女の魅力の扉が開かれるのだろう。今後も篠原の歌声に注目していきたい。

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