清水翔太は言葉にならない想いに歌で寄り添う 第二の故郷に“ただいま”を届けた武道館公演

清水翔太、“ただいま”を届けた武道館公演

 清水翔太の全国ツアー『ゲルぴよ presents SHOTA SHIMIZU LIVE TOUR 2024』が10月20日、東京・日本武道館でファイナルを迎えた。同ツアーは6月に埼玉県・大宮ソニックシティを皮切りにホール会場全16公演を開催。後に日本武道館2デイズが追加された。武道館2日目となったこの日はホールツアーとは異なる特別なセットリストでファンを迎え、大阪に拠点を移した清水の今の思いが伝わるものとなった。

 清水を迎える観客の大合唱によって始まったステージ。デビュー曲「HOME」をはじめ「『アイシテル』」などのヒット曲、新旧の思い入れのある楽曲、そして10月9日にリリースされたばかりの最新曲「PUZZLE」まで、実に幅広い楽曲でファンを楽しませた。

 2011年にリリースされた3rdアルバム『COLORS』に収録の「flower」で幕を開けたライブ。イントロが響き始めると同時に、清水のシルエットがステージ上の白幕に映し出され、「武道館!」と叫ぶと共にライブが始まった。序盤は4人のダンサーを従え、清水自身もダンスを交えながらのパフォーマンスで会場を沸かせた。4thアルバム『Naturally』に収録の「Gamble」では椅子を使ったパフォーマンスで会場を魅了。昨年リリースした最新アルバム『Insomnia』に収録の「Life Style」では、清水の「Sing it!」のかけ声で観客がコーラスを大合唱した。

 MCでは3月に拠点を大阪に移したことを話し、「本当の意味で“ただいま”やな」と、関西弁でコメントした清水。この日の選曲についても、過去曲を中心に選曲したことを話し、「歌える曲がいっぱいあると思うから、いっぱい口ずさんでください」と優しく声をかけた。

 グランドピアノを演奏しながら歌ったパートでは、「『アイシテル』」やデビュー曲「HOME」などを披露した。「HOME」ではイントロを弾いたところで一旦手を止め、「あれれ? 歓声が少ないんじゃない? デビュー曲だし、3年ぶりに『THE FIRST TAKE』でも歌ったんだけどな〜」と、お茶目にコメント。観客は清水の思いに、割れんばかりの大歓声とクラップで応えた。嬉しそうに頬をゆるませる清水のピアノに合わせて観客が歌い、最後にパワフルでエモーショナルなフェイクを効かせると、さらなる大歓声が会場に響いた。

 ダンサー紹介を経て、後半戦はアルバム『PROUD』に収録のラップナンバー「ANIMAL」でスタート。「Good Life」ではオレンジのペンライトが会場に広がり、清水が「武道館歌えますか?」と声をかけて客席にも大合唱が響いた。甘く温かいナンバーを繰り出して、会場をロマンチックなムードで包み込んだ終盤。「milk tea」では、フロアモニターに腰を掛けてゆったりと歌い上げ、指ハートを作って客席に送る。さらに「Side Dish」「Fallin」ではまるで会話をするかのように、清水のボーカルと観客によるコーラスの合唱が繰り返された。

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