ディズニーの名曲とともに夜空を彩る1万2千発の花火 “音と光”で届けるキャラクターたちの想い
ディズニーの名曲にのせて迫力のある花火を楽しめる、音楽と花火のエンターテイメントショー『ディズニー ミュージック&ファイヤーワークス 2024』が9月より開催中。11月には鹿児島、茨城公演もひかえているこちらの山梨公演が、10月5日に山中湖交流プラザ きららにて行われた。
当日はあいにくの雨模様となったものの、現地では開演前からフォトスポットで記念撮影をしたり、フードやグッズを購入したりして楽しむ来場者の姿が。そして、スクリーンに映し出されたシンデレラ城のオープニング映像とともに開幕を告げる花火が打ち上がると、会場は一気にディズニーの世界へ。ここから、音楽と花火が融合したナイトショーが6つのセクションにわたって繰り広げられていく。
はじまりは「ワクワクが止まらない」と題したセクション。「ひとりぼっちの晩餐会」(『美女と野獣』)にのせた祝祭感のある花火が来場者をもてなすと、「アンダー・ザ・シー」(『リトル・マーメイド』)では青色の照明と魚の形をした花火で海底の世界を表現。「王様になるのが待ちきれない」(『ライオン・キング』)では丸みのあるポップな花火たちがいくつも空に弾け、観る人のワクワク感を高めていった。
数々のディズニーキャラクターの日本語吹替声優を務めてきた山寺宏一のナレーションによって、続いては「勇気と冒険」のセクションへ。なかでも大きな歓声が上がったのが「彼こそが海賊」(『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』)。まるで炎が舞うかのように、赤い花火が何発もダイナミックに空に放たれる光景は圧巻だった。
花火はすべて滞空時間まで計算して打ち上げられ、その数は12,000発を超えるという。「願いの力」のセクションでは、「ホール・ニュー・ワールド」(『アラジン』)の〈まるで ふたり、流れ星〉にあわせて花火が空に弧を描き、〈ふたりをつなぐ特別な歌〉である「リメンバー・ミー」(『リメンバー・ミー』)では、ふたつセットの花火が静かに打ちあがる。ディズニー作品の登場人物たちはそれぞれ願いを持っていて、作中ではそれが歌にのせて届けられることが多い。楽曲と完全にシンクロした花火によって、キャラクターたちの想いが視覚的にも表現されたセクションだった。