WHITE SCORPION、初のワンマンライブで見せたものとは何だったのか? メンバー全員が滲ませた覚醒と自信
特筆したいのは、後半にかけてのACEの覚醒。2ndデジタルシングル曲の「コヨーテが鳴いている」の時点でその兆しはあったものの、「雑踏の孤独」のパフォーマンスを経てのACEがアカペラで歌い出しを担う「動く唇」は確信めいたものを感じさせる。妖艶さを纏った、ギアが一段上がったようなパフォーマンスのキレをACEは放っていたように思えたのだ。それはセンターのHANNAだけではない、グループ全体の厚みともとらえられるだろう。
また、関係者が観ているゲネプロということで、通常のライブのように決して盛り上がっているとは言えない緊張感すら感じさせる空気のなかで、NICOが後方のカメラを構えた記者陣に向かって「いっぱい写真を撮って、記事にしてくださーい!」と呼びかけていたのは状況を逆手にとっていてうまいと思えた。やはり場数を踏んできただけ、違う。最年長のALLYは、メンバーからも慕われるリーダー的存在のまとめ役。MC部分でメンバーが失敗してしまっていても、さりげなくカバーに入る一幕もあり、パフォーマンスだけではない、MCでの成長も見られた。
ラストを飾ったのは、『Caution』に新録となる「心が目を閉じる」。11人が円になるところから始まる、ここまでの軌跡をたどるような歌詞とスクリーン演出であり、NAVIは練習を積み重ねてきた日々が重なり込み上げてくるものがあったと明かしていた。
ほかにも『IDOL3.0 PROJECT オーディション』のファイナリスト17名によるFINALISTがステージに登場し、『Caution』に収録となる「命しか捧げるものがない」を披露。初の屋内でのステージと話していたところに、彼女たちが置かれた過酷さを感じさせるが、WHITE SCORPIONの11人にとっては刺激になる存在であろう。
本編の第2部では、1周年記念ワンマンライブがデビュー記念日の12月7日に竹芝ニューピアホールにて開催されることが発表された。今回の時事通信ホールから2倍以上のキャパシティの会場で、WHITE SCORPIONはさらなる衝撃を与えようとしている。
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