僕が見たかった青空、『スペアのない恋』で自己最高売上 夏を駆け抜ける“僕青らしさ”が全開に

 通常盤のカップリングには「あの日 僕たちは泣いていた」と「僕にとっては」の2曲を収録。「あの日 僕たちは泣いていた」は、かつての恋人に再会し、揺れ動く心を描いたストーリー性の強い楽曲。静かに刻まれるビートが次第にダイナミックなストリングスアレンジへと変化していく様子は、幸せだった時間を思い出し少し後悔を感じている主人公の心情とリンクする。時折挟まれるセリフも印象的で、ドラマチックな展開に、つい聴き入ってしまう。一方「僕にとっては」は、好きな人へのあふれる思いや一途な気持ちを透明感のあるメロディにのせて歌った王道ラブソング。歌詞では彼女のバイト先を訪ね、ふだんとは違う姿にドキッとする、そんなキュンとするシチュエーションと、僕青の醸し出すピュアさが見事にハマった楽曲だ。伸びやかで等身大の歌唱も世界観にマッチしている。

 僕青にとってのこの1年は、怒涛の日々の中で常に“僕青らしさ”を表現しようともがき続けた時間だったのではないだろうか。それを思えば、本作『スペアのない恋』に表れている軽快さ、健全さはひとつの答えなのではないかと思う。

 8月30日にはデビュー1周年記念のワンマンライブ『アオゾラサマーフェスティバル2024』の開催も決定。さらに10月25日には、主題歌と挿入歌を担当する劇場アニメーション『がんばっていきまっしょい』が全国公開を迎える。まだまだ僕青の物語は始まったばかり。さらなる高みへ向け、躍進を続ける彼女たちから目が離せない。

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