Mrs. GREEN APPLE、SUPER BEAVER、BUMP OF CHICKEN……ラジオで楽しめるアーティストの素顔
楽曲を聴いたりライブを観たりする中で、作品だけでなくアーティスト自身に興味を抱くことも多いのではないだろうか。アーティストの人となりを知ることができる場のひとつに、ラジオがある。本稿では、ラジオ番組でパーソナリティを務めているバンドたちを紹介したい。
Mrs. GREEN APPLE
Mrs. GREEN APPLEはラジオ番組『SCHOOL OF LOCK!』(TOKYO FM)にて、『ミセスLOCKS!』として毎週月曜日のレギュラーコーナーを担当している。
『SCHOOL OF LOCK!』のコンセプトは“未来の鍵を握るラジオの中の学校”。10代をメインターゲットとした番組でありながらも、『ミセスLOCKS!』のリスナーは20代以上も多い。7月22日の放送では、そんな“大人JAM’S”(JAM’Sはファンの呼称)からのメッセージを紹介。愛のある言葉の数々に、3人は「嬉しい!」と反応しながら、軽快なトークを繰り広げていた。メッセージを送ったり、それを受けてのコメントを聞くことができたり、大好きなアーティストと会話しているような気持ちになれるのもラジオの魅力だろう。
また、7月15日の放送では、大森元貴(Vo/Gt)がももいろクローバーZに提供した楽曲「レナセールセレナーデ」について、リスナーからの「大森先生が歌うのも聴きたい」というリクエストに彼が応える場面も。さらに、この日の放送に先立ってリリースされた「アポロドロス」が、10年ほど前に制作した「命に花」という楽曲と新たに制作したセクションを合わせたものだと明かしてくれた。こうしたメンバーからの楽曲解説や制作秘話を聞けるのも、本番組の楽しみのひとつだ。
SUPER BEAVER
同じく『SCHOOL OF LOCK!』で、『ビーバーLOCKS!』として金曜日の“授業”を担当しているのがSUPER BEAVERである。
ライブでは、心を揺さぶられる熱いメッセージを届けてくれる彼ら。一方で、ラジオでは親しみやすい一面を見せてくれている。6月14日の放送では「宇宙初解禁! ビーバーLOCKS!発表スペシャル!」と題して、渋谷龍太(Vo)が最近英語を勉強していることや藤原“36才”広明(Dr)が人生初のパラグライダーに挑戦したことなど、誰にも言っていないエピソードを公開して互いにツッコみあったり、翌週21日の放送では親子でファンだというリスナーに電話を繋いで会話したり……。
とはいえ、「生徒の“みんな”ではなく生徒の“あなた”」と呼びかけるなど、ライブと同様にラジオでも1対1の関係性を大切にしている4人。『SCHOOL OF LOCK!』ではリスナーは“生徒”、アーティストは“先生”という位置づけだが、彼らは自分たちを“永遠の新入生”とし、リスナーと同じ目線に立って話している。メッセージの返事や電話のやり取りからも、彼らの優しさを感じられるのだ。