GLAY、ベルーナドームで堂々飾った30周年のキックオフ 1999年と現在をつなぐ記念碑的な『GLAY EXPO』に

 アンコールを求める声が鳴り響くなか、スクリーンで「ここから撮影OK」というTAKUROからのメッセージが告げられた。さらに「whodunit-GLAY × JAY(ENHYPEN)-」のMVが映し出され、メンバー4人とJAY(ENHYPEN)がステージに登場! 大きな歓声が沸き起こるなか「whodunit」を初披露した。TERU、JAYはパフォーマンスしながらセンターステージに移動。目線を合わせながら超アッパーなロックチューンを歌い上げた。さらにTikTokでのコラボ動画がバズリ中の「誘惑」をセッション。エンディングではJAYが赤いギターを持ち、ギターソロを演奏するシーンも。「頼りになりすぎるGLAYのみなさんの作品に参加して、公演もご一緒させてもらって。僕のチームでもこの経験を生かしてがんばります」というJAYに客席からは大きな拍手が送られた。

 この後、まるでアイドルように(?)メンバー4人がフロートに乗り込んでアリーナ後方のサブステージに移動。ファンクのテイストを取り入れた「I’m yours」、さらにTERUがアコギ、TAKUROが鍵盤を演奏する「BE WITH YOU」を披露した。ここでHISASHIがこの日初めてのMC。「30年経って、もっとGLAYのファンになりました。4人集まると面白いし、絶賛制作中のアルバムもいいんですよ。また新曲でみなさんのお近くにいくことも考えてます」とGLAYへの愛と未来について言及した。

 アコースティックセットのラストは「I’m in Love」。99年のライブ映像も映されて、エモーショナルの度合いがさらに高まっていく。〈I'm just in love oh Singin' my life〉のリフレインが繰り返されるなか、再びフロートに乗ってメインステージに移動。「今日のライブを体験したみんな! ここから1年、忙しくなるよ。お付き合いよろしくお願いします!」(TERU)という言葉とともにライブアンセム「彼女の“Modern…”」「ビリビリクラッシュメン」を続けて放つ。最後の最後までステージを移動し続け、積極的にコミュニケーションを取る4人の姿も印象的だった。ラストの「BURST」では、1999年と同様、曲の途中でメジャーデビュー曲「RAIN」を挿入するアレンジ。ブレイクのタイミングで、幕張ライブの「かっこいいでしょ。やっぱGLAYってパンクじゃん?」というMCの場面が映し出され、それを受けて「やっぱGLAYってロックじゃん?」と言い換えるTERU。25年前と現在を結びつける演出もまた、このライブの大きな見どころだった。

 ラストで花火が打ち上げられ、「やっと30周年がスタートしました!」(TERU)と宣言したGLAY。この日彼らは、3年ぶりのオリジナルアルバム『Back To The Pops』のリリース、新作を携えてのアリーナツアーの開催など発表。壮大なキックオフライブを終えたGLAYは、ここから本格的に30周年のアニバーサリー『GLAY EXPO 2024-2025』に突入する。このプロジェクトは99年の幕張ライブと同様、日本の音楽シーンの歴史に残るスケールとなるだろう。

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