カラタチ 前田壮太が語る、櫻坂46 武元唯衣から受け取るパワー アイドルとの出会いが変えた人生

 多くの芸能人が“アイドルオタク”を公言するようになった昨今。そんななかでも一際“ガチ”の存在感を放っているのがお笑い芸人・カラタチの前田壮太だ。ネタではアニメオタクの相方 大山和也とともにWオタク漫才を披露、Podcast番組『カラタチの最果てのセンセイ! 』(TBS Podcast)では推しである櫻坂46 武元唯衣への深い愛を語っている。そんな前田にアイドルとの出会い、そしてなぜそこまでアイドルに熱中できるのか、話を聞いた。(編集部)

 AKB48 渡辺麻友との運命の出会い〜櫻坂46 武元唯衣にハマった理由

ーー普段はカラタチというコンビで“Wオタク漫才”を披露している前田さんですが、アイドルを好きになったきっかけを教えてください。

前田壮太(以下、前田):僕は宮崎出身なんですけど、東京に出てきて、初めてAKB48の『AKBINGO!』(日本テレビ系)という番組を見始めて、そこからです。番組内で握手会をやってますと言っていて、それで握手会に行きましたね。当時『AKBINGO!』のMCをお笑い芸人のバッドボーイズさんがやられていて、僕はそれに憧れて芸人になったんです。僕らの世代だと、『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)とか『エンタの神様』(日本テレビ系)、『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)を見て芸人になった人が多いんですけど、僕の場合はたぶん史上初めての『AKBINGO!』を見て芸人になった、稀な芸人です。

ーーAKB48が初めてハマったアイドルだったんですね。最初の“推しメン”は誰だったんですか?

前田:渡辺麻友さんです。当時はツインテールをよくしていて、それがめっちゃくちゃ可愛くて、顔も小さくて、しかも握手会でも対応が良くて、それでずっと通ってましたね。何回か通った後に「この間も来てくれたよね、覚えてるよ」って言ってくれた時はすごく嬉しかったです。

ーー現在の前田さんは櫻坂46の武元唯衣さん推しを公言されています。武元さんを好きになったきっかけは何でしたか?

前田:武道館で新メンバーお披露目会イベントがあって、そこで初めて生で武元さんを見ましたね。イベントの前に写真も公開されてて、この子可愛いなと思ってたんですけど、実際生で見てビビッと来たというか。

ーー武元さんの魅力とは?

前田:まず、単純に顔が可愛いですよね。ダンスも上手いし……一番推しだからこそ客観的に見れないなと思っていて、推しだから何をやっていても可愛いし、何をやっていてもかっこいいってなっちゃってるんですよ(笑)。なので、他のメンバーの良いところはスラスラ言えるんですけど、たぶん武元さんの良いところは、僕よりも武元さんじゃないメンバーを一番に推している櫻坂46のファンの方に聞いた方がわかりやすいかもしれないです。

ーーでは、何をしている時の武元さんが一番好きですか?

前田:ダンスしてる時が一番好きです。グループのTikTokにダンス動画が上がってるんですけど、たぶん再生回数の100分の1くらいは僕なんじゃないかなっていうくらい見てますね。

「アイドルソングは総合芸術」 櫻坂46の楽曲の魅力

ーーそんな武元さんですが、「油を注せ!」(2024年2月発売 8thシングル『何歳の頃に戻りたいのか?』カップリング曲)で初めてセンターを務めました。

前田:自分は結婚もしてないし娘もいないので変な言い方ですけど、娘がお遊戯会で主役をやった時のような感動ですね。ついに来たかというか。

ーー「油を注せ!」のMVを公開しているYouTubeには、前田さんをきっかけに武元さんを知ったというコメントも多く寄せられています。

前田:めちゃくちゃ嬉しいです。YouTubeは再生回数が大事だと聞くので、一回でもいいから見てくれって思って、僕のPodcast番組とかで告知したんですけど。興味なくてもいいから見てほしい、みたいな。それで興味持ってもらったら儲け物くらいの感じで告知していたので、たくさんの人が興味を持ってくれて嬉しいです。

櫻坂46『油を注せ!』

ーー加入してすぐの頃から武元さんを応援していると思うのですが、今までで一番の思い出は何ですか?

前田:『BACKSライブ』っていう、シングル表題曲の選抜メンバーではないメンバーのライブがあって、僕は前の方の席で見ることができたことがあって。で、そこで初めて“レス”をもらったんですよ。その時のレスが、僕を一応芸能界の先輩として認識してくれていたみたいで、よくある手振ってくれるっていうレスじゃなくて、お辞儀をしてくれたんです。それが一番記憶に残ってますね。これまで僕が何回かテレビで武元さんの名前を出したことによって、武元さんが僕のことを認識してくれていたみたいで、オンラインミート&グリートで「カラタチの前田さんですか?」って言ってくれた一言も忘れられないです。「あ、認知してくれているんだ」っていう。それが嬉しくて、僕、その後「いきなりステーキ」行っちゃいましたから。オタクって興奮するとステーキを食べちゃうんだと思って。

ーーSNSを拝見していると、武元さんのファンとも積極的に交流している様子が見られます。

前田:昨年の11月にZOZOマリンスタジアムで櫻坂46のアニバーサリーライブ(『3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE』)があったんですけど、その前日くらいに武元さんのファンの方からDMが来て、「みんなで“推しメンタオル”を持って集合写真撮るので、そこに参加してくれませんか?」って誘ってくださって。当日集合場所に行ってみたらめちゃくちゃ歓迎してくれて、僕を中心にして写真撮っていただいて。僕が主役でもないのにみんながセンターにしてくれて写真撮ったっていうのは、めちゃくちゃ思い出になりましたね。

ーーそれでは、櫻坂46の一番の魅力は何だと思いますか?

前田:いろいろな曲をやっていることだと思います。それこそ邦楽ロックっぽいものもあれば、EDMっぽい曲もあるし、シティポップみたいな路線もあるし。いろいろな方々から楽曲提供されるからこその楽曲の幅の広さがアイドルの魅力のひとつだと思うんですけど、その中でも櫻坂46はどのタイプの楽曲にも対応できてるのが魅力だと思います。

ーーたしかに、楽曲が大きな魅力になっているグループだと思います。櫻坂46で好きな曲3つ挙げるとしたら何ですか?

前田:「油を注せ!」と「制服の人魚」と、「Start over!」です。「油を注せ!」は、推しの武元さんがセンターだからということで、文句なしで一番です。「制服の人魚」は、武元さんと森田ひかるさん、守屋麗奈さん、山﨑天さんの4人のユニット曲なんですけど、シティポップ風の曲になっていて。最初聴いた時はあんまりピンとこなかったんですけど、ライブで見てめちゃくちゃダンスが可愛くて、それで好きになった曲ですね。「Start over!」は、最初のイントロのベース音から痺れるような曲ですね。そのベース音に痺れて好きになった曲です。僕はアイドルの曲は総合芸術だと思っていて。アイドルの楽曲はラジオで音源が解禁されて、MVが公開されて、歌番組に出て、ライブで披露して……曲の全体像が後から徐々に見えてくることがあるんですけど、最初に音源だけ聴いた時はピンとこなくても、MVやパフォーマンスを見て好きななることも多くて。いろいろなポイントで好きになれるのも、アイドルソングの魅力だなと思います。

櫻坂46『Start over!』

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