岩本蓮加&田村真佑、乃木坂46を担う自信 プレッシャーの中で乗り越えた『バスラ』も振り返る
「山下さんを明るく見送れるので、この曲でよかった」(田村)
――そのバスラのDay4のアンコールで、35thシングル表題曲「チャンスは平等」をお披露目されましたが、曲調含め、お客さんはかなりびっくりしたんじゃないでしょうか。
岩本:そうですよね、まさか披露するとは思ってなかったでしょうし。
田村:ザワついていたもんね。「あれ、山下(美月)さんの卒業シングルだよね?」ってみんな思ったかもしれない。
岩本:めっちゃ笑顔で踊ってたからね(笑)。やま(山下)の卒業もあって、しんみりモードな曲がくるのかなと思いきや、私たちはこの曲をいただいてから振り入れをするまでの間、だいぶ明るい気持ちで向き合ってきました。曲中の移動も忙しなくて「間に合わない! めっちゃ急いで走って!」とか言いながらケラケラ笑ったりとか、三期で肩を組んで前に出てくる振りのときも目を合わせてめっちゃ笑っていたりとか、終始笑いが絶えなくて遊び心もたくさん入った楽曲なんです。もちろんその曲をパフォーマンスするだけで思い出になりますけど、今回は曲中のいろんなところに思い出ができるぐらい、すべてを楽しめる余裕がある曲になっているのが、とてもやまっぽいなって。やまって儚い表情もすごく合うけど、それ以上に笑顔が可愛いから。あと、「ガールズルール」とかで力強く煽ったりする印象も強いので、明るいやまと一緒に、三期の仲のよさをこういう曲で最後に見せられるのが嬉しいんです。三期曲で言ったら「毎日がBrand new day」(25thシングル『しあわせの保護色』収録)とかに近いのかな。あの曲もそういうフリーのパートが多かったですし、(「チャンスは平等」は)披露するたびに喜びが増しています。もちろん私たちだけじゃなくて四期・五期生も楽しみながらやっている印象もしっかりあって。
田村:めちゃくちゃ楽しんでいます(笑)。振りが比較的シンプルな分、お互いに目を合わせたりする余裕も生まれますし、もっと笑い合おうとか、そういう空気を自分たちから出せるっていい曲だなって。卒業シングルといいつつ笑顔で終われることも素敵だと思うので、そういう意味でもすごく山下さんらしいと思うんです。山下さんってみんなのことをよく見てるし、人を笑顔にさせる力をすごく持っている方だと思うので、そんな山下さんと最後に笑いながらパフォーマンスできることが幸せですね。今回は三期生さんが全員選抜入りして、三期生さんがリハのときからすっごいじゃれ合っていたんです(笑)。そういう光景を目にすると「私はこういう先輩の姿が見たかったんだよな」って思うし、私たち後輩も山下さんを明るく見送ることができるので、この曲で正解だったと思っています。
――曲調的には今までの乃木坂46にないタイプのディスコソングだから、その斬新さに目が行きがちだけど、卒業ソングとして寂しさを打ち出すというよりは、未来を見据えているような雰囲気も強いですよね。
田村:そうなんです。山下さんが引っ張ってきた乃木坂46ってこんなに楽しいグループなんだよっていうことを、これから加入する六期生やその先につないでいくというか。
岩本:やまが卒業してもいつでも披露できるし、どんなときでもポジティブな気持ちになれる曲だと思います。
田村:これまでの卒業ソングって思い出と相まって、悲しい気持ちがフラッシュバックしてしまうこともあるんですけど、今回は曲が明るいからこそ「笑顔で送り出したんだよ」ってことがみんなの記憶にも残ると思うので、そういう意味でも素敵な曲だと思います。
――新体制2年目の一発目に相応しい、新境地を見せてくれたと思います。MVも鮮やかな仕上がりですね。
岩本:そうですね。でも、今回は撮影が意外と大変だったんですよ。
田村:難しいことはしていないんだけど……。
岩本:ポーズをとったまま止まったりとか、その止まってる時間が長くてかなりしんどかったよね。
田村:同じ姿勢のまま立ち続けることって、こんなに大変なんだなって改めてわかりました。しかも、私たちはマネキンという設定だったので、あまり瞬きしないほうがいいのかなって。
岩本:「極力しないほうがいいよね」って話してました。
田村:それでみんな目をガン開きして(笑)。
岩本:撮影が終わってから、みんな楽屋で目薬を差してたよね(笑)。
田村:しかも今回はエキストラの方々がたくさんいらっしゃったので変に緊張して、カットがかかってもスイッチが入ったままみたいな感じでした。
岩本:立ち位置も一人ひとりが離れていたので、隣に行ってこそこそ話すこともできないし、もし話すなら、エキストラの方に聞こえるぐらい大きな声で話さないといけないから、思うように会話もできず、ソワソワしながら過ごしてました(笑)。でも、完成したMVを観たらみんなクールに見えてびっくりしましたね。みんな揃うとお人形さんみたいで可愛らしくも見えて、この曲にぴったりなMVだと思いました。
「サンボマスターさんを観て“こんなに歌で元気をもらえるんだ”って」(岩本)
――カップリング曲もバラエティに富んだものばかりですね。
岩本:アンダー楽曲「車道側」は今からパフォーマンスがすごく楽しみですね。特に今回はパフォーマンスへの期待値も高いんです。あと、やまのソロ曲「夏桜」があるのもいいですよね。表題曲が楽しい感じの曲だからこそ、ソロ曲ではやまが自分で書いた歌詞で思いを存分に伝えられる、それがすごくいいんです。真佑はまた面白いタイトルのユニット曲に参加してるよね(笑)。
田村:そうなんですよ、「ぶんぶくちゃがま」。最初このタイトルが届いたとき、昔話(『分福茶釜』)のことだって知らなかったから、(筒井)あやめと二人で「『ぶんぶくちゃがま』って何?」って話になって。それで調べて、歌詞が届いたらちゃんと昔話の内容が組み込まれているし、私たちと同じように『分福茶釜』のことをあまり知らない子たちの歌だったので、ちゃんと感情移入して歌うことができました。今回のシングルはユニット曲も五期生曲も山下さんのソロ曲も、切ない曲が多い印象があるので、その中で「ぶんぶくちゃがま」みたいな変わりダネがあったらいいアクセントになると思ったし、より耳に残るんじゃないかな。何回か聴いて、知らぬ間に鼻歌を歌っちゃったりとか、口ずさんじゃったりするくらいのスルメ曲というか。聴けば聴くほどクセになる曲だなって思います。
岩本:五期生曲「『じゃあね』が切ない」もすごくいい曲だし、「サルビアの花を覚えているかい?」もよかったよね。
田村:二人(五百城茉央、奥田いろは)の歌声がめちゃめちゃ素敵。私はこの歌詞を読むと、切なくてすごく胸が苦しくなるんです。
岩本:そういう歌詞を、あの二人の歌声で表現しているのがいいんだよね。
田村:すごくエモくて、夜に聴きたくなる歌声というか。「あと7曲」も夜中のドライブとかで聴いてほしい雰囲気だし。
岩本:確かに合いそう! 今回はそういう曲が多いよね。表題曲が明るくハッピーだけど、中身を覗いてみると意外とエモさ満載という。そのギャップがいいですよね。「ぶんぶくちゃがま」がいいアクセントになってる(笑)。
――このシングルを携えて新体制2年目に本格的に突入しましたが、先日は『風とロック さいしょでさいごの スーパーアリーナ “FURUSATO”』でサンボマスターとの対バンがありましたね。さらに5月にはMrs. GREEN APPLEとの対バン(『Mrs. TAIBAN LIVE 2024』)も控えています。
田村:今からすごく楽しみです!
岩本:去年は乃木坂46のメンバーだけで新しいことに挑んだけど、今年は他のアーティストさんと共演して、外に向けて新しいことに挑戦するのが新鮮で。おっしゃったように直近でサンボマスターさんと一緒にライブをしましたが、そのパワーにかなり圧倒されたんです。サンボマスターさんと私たちはジャンルがまた違うんですけど、歌を届けるという点では一緒だと思うと勉強になることが多くて。近くで聴いていても「こんなに歌で元気をもらえるんだ!」って思いましたし、ドラムやベースやギターの音だけ聴いても自然と笑顔になっちゃうぐらい素敵で。私たちにとってもいい経験でしたし、私たちのファンの皆さんもめっちゃ喜んでくださったんじゃないかな。超盛り上がったよね?
田村:めっちゃ盛り上がったね。
――僕も会場で拝見しましたが、双方のファンの皆さんの一体感が強かった印象があります。
岩本:こういう新しいことも皆さん一緒に楽しんでくれるんだってことが、私は純粋に嬉しくて。もっと世界が広がると思うと、Mrs. GREEN APPLEさんとの対バン含め、これから先のことがさらに楽しみになります。ここから六期生も入ってくるので、未来がどんどん明るいものになっていったらいいですね。
――また、6月には久しぶりに香港での単独公演も控えています。
岩本:海外でのライブ自体が本当に久しぶりで。コロナ禍が世界中に蔓延してからはなかなか思うように海外に行けてなくて、最近でこそ国内では自由にライブができるようになって、ファンの方の歓声も聞けるようになりましたけど、海外はさすがに厳しいかなとずっと思っていたんです。でも実現できることが嬉しいですし、その前の5月にはやまの卒コンも控えているので、このスピード感でたくさんライブができると、「私、アイドルしてるな〜」って実感できますね(笑)。
田村:実は私、海外ではライブをしたことがまだなくて。
岩本:え、そうだっけ? 意外!
田村:四期生だとかっきー、(遠藤)さくら、あやめだけ行ったことがあって、それ以降に選抜に入らせていただいたメンバーは未経験なので。どういう雰囲気なのか楽しみですし、今まで日本に会いに来てくれていた海外のファンの方に、今度は自分から会いに行けるのも嬉しい。自分がファンだったら、地元に来てくれたらめちゃくちゃ嬉しいってわかるからこそ、どうやって盛り上げようかなとか、海外のファンの方はどんな歓声なのかなとか、そういうことにも今からワクワクしています。それこそ、Mrs. GREEN APPLEさんとの対バンでも、お互いのファンが混ざり合うことって普通のライブじゃなかなかできないからこそ、自分たちに今出せる最大限のパワーを見せられたらと思っています。
チェキプレゼント
乃木坂46 岩本蓮加&田村真佑のサイン入りチェキを2名様にプレゼント。応募要項は以下の通り。
<X(旧Twitter)からの応募>
リアルサウンド公式Xをフォロー、本記事の投稿、または応募投稿をリポストしていただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。
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※非公開アカウント、DMを解放していないアカウントからの応募は抽選対象外となりますのでご注意ください。
※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。
※チェキはランダムでの発送となります。指定はできません。
※当該プレゼントは、応募者が第三者へ譲渡しないことが応募・当選の条件となります(転売、オークション・フリマアプリ出品含む)。譲渡が明らかになった場合、当選は取り消され賞品をお返しいただく場合がございます。
<締切:5月3日(金)>
◾️リリース情報
乃木坂46 35thシングル『チャンスは平等』
2024年4月10日(水)発売
【初回仕様限定(CD+Blu-ray)盤】
<Type-A>
M1:「チャンスは平等」(35thシングル選抜メンバー)
M2:「車道側」(35thアンダーメンバー)
M3:「「じゃあね」が切ない」(5期生メンバー)
M4:「チャンスは平等」~off vocal ver.~
M5:「車道側」~off vocal ver.~
M6:「「じゃあね」が切ない」~off vocal ver.~
価格:2,000円(税込)
<Type-B>
M1:「チャンスは平等」
M2:「車道側」
M3:「あと7曲」(遠藤さくら・小川彩・賀喜遥香・川﨑桜・林瑠奈・弓木奈於)
M4:「チャンスは平等」~off vocal ver.~
M5:「車道側」~off vocal ver.~
M6:「あと7曲」~off vocal ver.~
価格:2,000円(税込)
<Type-C>
M1:「チャンスは平等」
M2:「車道側」
M3:「ぶんぶくちゃがま」(池田瑛紗・一ノ瀬美空・田村真佑・筒井あやめ・冨里奈央)
M4:「チャンスは平等」~off vocal ver.~
M5:「車道側」~off vocal ver.~
M6:「ぶんぶくちゃがま」~off vocal ver.~
価格:2,000円(税込)
<Type-D>
M1:「チャンスは平等」
M2:「車道側」
M3:「サルビアの花を覚えているかい?」(五百城茉央・奥田いろは)
M4:「チャンスは平等」~off vocal ver.~
M5:「車道側」~off vocal ver.~
M6:「サルビアの花を覚えているかい?」~off vocal ver.~
価格:2,000円(税込)
※初回仕様限定(CD+Blu-ray)盤 共通特典
①特典映像Blu-ray収録(詳細は追って発表)
②封入特典
「全国イベント参加券orスペシャルプレゼント応募券」1枚
生写真1枚(35名×4種=全140種のうち1種ランダム封入)
【通常盤】(CDのみ)
M1:「チャンスは平等」
M2:「車道側」
M3:「夏桜」(山下美月)
M4:「チャンスは平等」~off vocal ver.~
M5:「車道側」~off vocal ver.~
M6:「夏桜」~off vocal ver.~
価格:1,200円(税込)