SHAUN、「Way Back Home」の世界ヒットを経て初の日本ショーケース開催へ 無二の一体感を生んだ一夜

SHAUN、初の日本ショーケース開催

 ショーケースは早くも終盤へ。リリカルなアコースティックポップ「That Summer」でリラックスさせたかと思いきや、再び「Traveler」で場内を盛り上げ、間髪を入れずに「Bad Habits (Japanese Ver.)」でフロアとの一体感を生み出す。ライブでのこうした理想的な流れをスムーズに進めるあたりも、SHAUNのよさだと言えよう。

 本編のラストに選ばれたのは「Nocturnal」と「Way Back Home (Japanese Ver.)」。前者のゆったりとしたサウンドに合わせてフロアではスマートフォンによる光が揺れ始め、センチメンタルなギターソロに導かれるように始まった後者でもそれが止むことはなかった。この2曲でアーティストとファンが同じ場所に一緒にいる喜びを噛み締めながら、ライブは幕を閉じた。

SHAUN

 約1時間半にわたって展開された今回のショーケースは、彼の多彩な魅力を堪能できるものだった。優れたコンポーザーであるのはもちろん、パフォーマーとしての技量も十分にあり、さらにアンコールで披露したミディアムテンポのバラード「Closed Ending」と重量感のあるハードロック「Swan Song」ではジャズの奏法を取り入れるなど、演奏家としてもポテンシャルが高い。

 真のマルチアーティストと言えるSHAUNが今後日本でどのようなスタイルで勝負するのかが楽しみだ。まずは4月にリリースされる予定の日本EPを楽しみに待ちたいと思う。

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