EXILE HIRO、近畿大学卒業式で伝えた“全員主役”のメッセージ FANTASTICSの特別ライブも

 感動的なムードに包まれた式典の場だったが、「やっぱりLDH流のお祝いをしないと僕がここに立った意味はない」とHIROが言うと、何かを察したのか悲鳴のような歓声があちこちから上がり、期待感で溢れる会場へ、FANTASTICSのメンバーが登場。黄色い声援と拍手に迎えられたメンバーは、たくさんの卒業生へ手を振り、爽やかな笑顔を見せる。

FANTASTICS

 代表して、リーダーの佐藤大樹が、「ご卒業おめでとうございます。僕たちは今年でデビュー5周年を迎えました。HIROさんのお話にもあった通り、デビュー前は中尾翔太を含む9人で活動していて、今は天国で見守ってくれています。翔太が最後まで病気と闘い続けられたのは、夢のパワーがあったからだと思います。僕たちは翔太が叶えられなかった夢をみんなで背負って必ず叶えるという思いを持って活動しています。僕たちは9人でFANTASTICSだということを知っていただけるように発信し続けていきたいと思います。皆さんにもこれから夢に向かって精一杯頑張ってほしいですし、皆さんのことも微力ながら応援していきたいと思います」とメッセージを送り、他のメンバーも想いを込めるよう深くお辞儀をした。

 そして、“LDH流のお祝い”を形にするべく、「Choo Choo TRAIN」をFANTASTICSがパフォーマンス。軽快なサウンドに乗せて、躍動感溢れるダンスと伸びやかな歌声が響き渡り、煌びやかなライトの照らすステージや客席の通路には、大勢のキッズダンサーも登場して華を添える。厳かな式典は、一瞬でライブ空間へと変わり、卒業生の表情も笑顔へ変わっていく。曲のクライマックスでは銀テープが飛び、ラストは会場にいる全員が声を合わせて大合唱。ライブさながらの盛り上がりのままフィナーレを迎えた。

 “夢”という、実態がなく、ありふれた言葉を、自身の体験を踏まえた説得力のある言葉で語り、さらに夢の真っ只中にいる姿を間近で見せたHIROとFANTASTICSのメンバー。彼らが送ったエールは、多くの若者の心を動かし、これから進む未来への指針となって刻み込まれただろう。

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