SorAZ、メジャーデビュー後初ワンマン ときのそら・AZKiソロとは異なるユニットの個性
以降はMCや公演のインタールードに当たるメンバー紹介映像を経て、ユニットにとって2曲目のオリジナル曲「紅藍クロニクル」を披露。この曲は「SorAZで歌える曲がほしい」という思いからAZKiが作詞作曲を手掛けた楽曲で、2人の掛け合いを重視して制作された。壮大な楽曲に負けない伸びやかな2人の歌声や、間奏のギターソロなどで観客を煽る様子に加え、〈ふたり歌い合おう〉という歌詞で向き合って歌う姿も印象的だった。
ライブ中盤にはお互いのソロ曲を披露するコーナーへ。まずはAZKiが一人で登場し、自身の楽曲「画面の中の君が好き」を披露。リスナーの視点で歌われたメタな構造の楽曲を、豊かな表現力で情感たっぷりに歌い上げる。続いて、ときのそらは一人で「ゆっくり走れば風は吹く」をパフォーマンス。この曲はもともと2020年のミニアルバム『My Loving』の収録曲で、音源では間奏部分に2017年に活動をはじめたばかりの彼女が未来の夢を語った生配信の音声が挿入されている。この日は代わりに、AZKiとの思い出をその場で回想。「あずきち(AZKi)と今までたくさん活動してきて、今年一緒にメジャーデビューができ、本当に嬉しく思っています! これからも、私たちのことをずっと応援してくれますか!?」と伝えると大歓声が起こった。
その後は、お互いのソロ曲を2人で披露するこのユニットならではのパートへ。ときのそらの楽曲「フレーフレーLOVE」ではサビの歌詞〈大好き〉に合わせて2人でハートをつくったり、AZKiの楽曲「Intersection」ではクラブミュージックの要素を取り入れたクールな曲を2人で歌いこなしたりと、なかなか観られない新鮮なパフォーマンスで盛り上がる。
そして本編のラストスパートでは、『Futurity Step』の中でもポップで賑やかな楽曲を3連続で披露。「恋愛コスモロジー」「ハジメノイッポ」を経て、観客に「ラストー!」と伝えてはじまったビッグバンドジャズ風のきらびやかなポップソング「テレパシー」では〈楽しい時間はシュガーのように(甘くて)/溶けてゆくの 終わらないでねプレリュード〉とライブ終盤の雰囲気を歌でも表現。最後は曲に合わせて「せーの!」とジャンプして本編終了となった。
アンコールではときのそらの6周年ライブ『6th Anniversary Party「Keep Shinin'」』の開催決定や、AZKiの最新オリジナルアルバム制作開始&2024年夏のワンマンライブ開催決定を発表。ラストは2人でホロライブ初のオリジナル曲「Shiny Smily Story」を披露し、この日ならではの「SorAZ! SorAZ!」というコールで会場一体となって盛り上がる。終始熱気溢れる雰囲気でライブを終えた。
全編を通して感じたのは、ソロで活動を続ける2人が集まって普段とは違う様々なことに挑戦するような、このユニットならではの雰囲気。特に夜公演は2人の原点を思い浮かべるようなエモーショナルな選曲も多く、これまでの歩みに改めて想いを馳せる瞬間が多かった。メジャー所属アーティストとしてのSorAZの活動はまだまだはじまったばかり。お互いのソロでの活動が広がることでまた、このユニットでできることも広がっていくのだろう。これからの2人の活動も、ますます楽しみにしたい。
■配信情報
SorAZ Major Debut Live「First Gravity」
アーカイブ公開期限:3月5日23:59まで
https://victor-store.jp/special/sorazlive
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