Travis Japan 松田元太がバラエティで爪痕を残せる理由 グループの名を広めるための奮闘ぶり

 そしてもう一つ理由を挙げるとすれば、周囲の期待や意図を敏感に察知し、それに応えようと必死に頑張ってしまう、“空気を読む”性質があると思われる。

 事実、松田は周囲の空気を敏感に感じ取るタイプと言える。松田に対する共演者の評価には、相手の懐に飛び込むのがうまい、という声が目立ち、“陽キャ”と見られていることも多い。しかし、1月23日放送の『午前0時の森』(日本テレビ系)火曜日『おかえり、こっち側の集い』に出演した際には、松田は自身を、MCを務めるオードリー・若林正恭や水卜麻美アナウンサーと同じ、小心者でいろいろ考えすぎてしまう“陰キャ”側だと語っている。松田が相手の懐に飛び込むのがうまいのは、周囲の空気に敏感だからこそ、関係性を良好にするためにいち早くコンタクトを取るなど、行動を惜しまないからだろう。それがバラエティ番組では、自身への期待や置かれた状況に対して一生懸命になりすぎるあまり、自分が持っている知識や能力でなんとか解決しようとするために、結果的に事態が思わぬ方向に発展してしまう。松田の空気を読む力が、純粋な懸命さと相まって予想外の大きな笑いを生む。この構造が、松田がバラエティ番組で重用されているもう一つの理由と言えるだろう。

 松田元太がバラエティ界で今、大きな注目を集めていることは間違いない。これまでも数多くの天然キャラのタレント、アイドルが登場してきた中で、松田が大きな爪痕を残しているのは、個人としてだけでなく、Travis Japanとして飛躍したいという思いが強いからだろう。松田は多くのバラエティ番組で、Travis Japanを示す「TJポーズ」を見せている。それはグループの知名度向上のために、懸命に奮闘していることの表れであるように見える。そしてその奮闘もまた、松田の面白さに繋がっている。今の彼の活躍は、そんな連鎖の中にある。

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