Da-iCE、7年ぶり日本武道館ワンマンでデビュー10周年イヤーへ 史上最多曲数で繋いだ軌跡

Da-iCE、10周年記念武道館公演レポ

 10年続けること。言葉にすると簡単なようだが、実際にはそんなに容易くない。花村想太は「夢を叶えるって難しいことだと思う10年でした」と語っていた。大野雄大は「続けてこられたのは、目の前のことを大事にしてきたからだと思います」と話していた。思うようにいかない時でも、Da-iCEは常に目の前の一つひとつのことに真剣に取り組んできた。そんなふうに一歩ずつ着実に歩みながら、夢を叶えていった10年間だったのだと思う。

『Da-iCE 10th Anniversary LIVE』

 1月15日に日本武道館で開催された、Da-iCEのワンマンライブ『Da-iCE 10th Anniversary LIVE』。この日は彼らにとってメジャーデビュー10周年記念日であり、集まった6面(ファンの呼称)とともに10周年をお祝いした。

 「Da-iCE史上最多曲数でお届けします!」と工藤大輝が話していたとおり、この日の総披露曲数はアンコール/メドレー含めて39曲、公演時間およそ3時間半と、大ボリュームの内容だった。360度客席に囲まれたメインセンターステージ。大量のスモークが立ち込めるなか登場した5人は、2曲をマッシュアップした特別バージョンの「エビバディ&ハッシュ ハッシュ」、メジャーデビュー曲の「SHOUT IT OUT」、曲名に“BACK”が含まれる6曲を繋げたメドレーと、序盤から一気に会場を盛り上げていく。

『Da-iCE 10th Anniversary LIVE』

 Da-iCEが日本武道館でライブを行うのは、結成6周年記念日の2017年1月17日以来2度目。大野は「7年ぶりの武道館へようこそー!」と客席を見渡して叫び、花村も「前回は9000人(の動員)だった。今回は1万2000人ですよ!」と喜びを露わにする。和田颯は「10年、早かった」としみじみ語り、岩岡徹も「今日を皮切りに10周年イヤーがスタートするので楽しんでいってください!」と嬉しそうに6面へ呼びかけた。

 続いて5人はサブエンドステージへ向かい、「BET」「FAKE ME FAKE ME OUT」をクールに披露。再びセンターステージに戻り“給水タイム”と告げるが、「こういう時にお酒飲まないでくださいね!」と花村が言う傍で大野がウイスキーボトルを掲げ、メンバーへ順番に回していく。続く曲は、ウイスキーボトルを使ったユニークなパフォーマンスが特徴の「ハイボールブギ」だ。以前よりライブに生バンドを迎えてきたDa-iCEだが、今回は初めてストリングスとホーンを入れた11名体制となっており、メンバーのにぎやかなパフォーマンスに彩りを添えていた。

『Da-iCE 10th Anniversary LIVE』

『Da-iCE 10th Anniversary LIVE』

 そんな生バンドの演奏を挟み、衣装チェンジを経てセンターステージに立った大野と花村は、「I still love you」を披露。ストリングスの伴奏のみで1コーラス届ける特別アレンジは、ふたりの表情豊かなボーカルをたっぷりと堪能できるものだった。

 「what you say」や「LOST LOVE」などの初期の楽曲も余すことなく披露したのち、「この曲のせい」ではセンターステージに座り込み、時折お互いの顔を見合わせながら5人全員で歌い繋ぐ。2コーラス目からは花道、エンドステージへと歩き、手を振ったりシンガロングを煽ったりと、客席との距離を縮めていった。

『Da-iCE 10th Anniversary LIVE』

 「夢を叶えるってこと、こんな僕たちにもできるんだから、みんなもできる」とエールを送った花村は、続けて「皆さんが10年先まで頑張れるように、全員で円陣を組みませんか?」と提案。1万2005人の心をひとつにし、ライブはいよいよ本編ラストのブロックへ。「DREAMIN' ON」「Clap and Clap」のアッパーチューンで盛り上げると、「スターマイン」で5人は客席へジャンプを煽り、自分たちもセンターステージやエンドステージと自由に動き回る。会場がお祭りムードに包まれるなか、ラストを「ダンデライオン」であたたかく本編を締めくくった。

『Da-iCE 10th Anniversary LIVE』

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