YU、バースデーイベントレポ ミュージシャン/俳優としての内面を知るライブ&トーク

YU、バースデーイベントレポ

 2023年8月に放送されたドラマ『何曜日に生まれたの』(ABCテレビ・テレビ朝日系)の俺様キャラ 雨宮純平役で注目を集めたミュージシャン/俳優のYUが、1月7日、8日の2日間で3公演の『YU Japan 29th Birthday Event~THIS IS YU~』を神奈川・ランドマークホールで開催。ライブと楽しいトークに加え、1月3日に誕生日を迎えたばかりの彼に、ファンから「Happy Birthday To You」を歌うサプライスプレゼントが贈られた。また、この日のライブでも歌われた楽曲たちが収録される日本1st EP『EP+Calendar「aitowa」』を2月21日にリリースすることも発表し、ファンを喜ばせた。本稿では、1月7日の昼公演の模様をレポートする。

 YUは愛知県出身の29歳。日本と台湾にルーツを持ち、大学進学を機に台湾へ移住し、台湾でミュージシャン、俳優として活動。2021年からは日本でも芸能活動をスタートさせ、2023年にはドラマ『何曜日に生まれたの』の俺様キャラで人気を高めた。アーティストと俳優の二刀流として、台湾と日本でグローバルに活躍している。

 イベントは、生バンドを従えたライブパートからスタート。バンドの奏でるリズムに併せてファンの手拍子が鳴り響く中、ゆっくり歩きながら登場したYU。アコースティックギターを肩にかけると疾走感あふれる「夢中」で会場の熱を高めると、言葉数の多い歌詞が印象的な「梅雨のち晴れ」へ。「恥ずかしい~」と言いながら緊張する様子を見せたが、そのままメロウな「アシアト」、チルなメロディに目をつぶって歌詞に感情を乗せて歌う最新曲「19」が終わるころには、少し安心した表情に。

(1月8日 14:00公演)

 アコースティックコーナーでは、1人でギターの弾き語りにも挑戦。「できる気がしない……」と緊張の表情を見せると、会場から「やればできる子!」と声が上がり笑顔に包まれた。「ガンバレー!」「加油(中国語のガンバレ)!」の声に励まされギターを弾き始めると、アコースティックギターの暖かい音色とYUの優しく甘い声に引き込まれた会場は静まりかえり、ただペンライトの光だけが音楽に合わせて揺れる美しい空間が出現した。そしてギターの杉本雄治に演奏を託して次に歌ったのは、玉置浩二「メロディー」。「2カ月前くらいによく行くお店のBGMで流れていた曲。知らなかったけれど聴き入ってしまい、自分と重なる歌詞に胸が苦しくなった」のだそう。歌詞を大事に歌う様子は、まるで演技をしているかのようだった。

 バンドセッションに戻ったラストスパートの「Blue Lover(水藍色情人)」は、バンドアレンジで変化を見せた。イヤモニを外して「皆さん、一緒に歌ってください」と会場のファンが歌う声に耳を傾けるYU。最後に初のラブソング「心鏡」を歌い上げ笑顔を見せた瞬間に、バンドが「Happy Birthday To You」を奏で始めると誕生日ケーキも登場して、会場のファンの大合唱でサプライズイベントが発生。YUは照れながら、「びっくりしました! ありがとう」と感謝を伝えた。

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