CHiCO、halca、シユイら実力派が集結 ミュージックレイン、音楽特化型ブランド“MiCLOVER”新設の意義

 CHiCO、halca、シユイ、小玉ひかり、somei。個性と実力を併せ持ったアーティストが在籍する音楽マネジメントチーム「MiCLOVER」の主催によるライブイベント『LAWSON premium event MiCLOVER FES.2024』が、2024年1月7日に東京・Zepp Shinjuku(TOKYO)で開催される。このコラムではイベントに先駆け、MiCLOVERが設立された背景と意義、そして、在籍アーティストの音楽的な魅力を紐解いてみたい。

 2023年5月にスタートしたMiCLOVERは、株式会社ミュージックレインが発足させた音楽マネージメントチーム。スフィア(寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生による声優ユニット)、TrySail(麻倉もも・雨宮天・夏川椎菜によるトライアングルガールズユニット)といった声優グループのイメージが強いミュージックレインだが、MiCLOVERは音楽を中心に活動しているアーティストの活躍の場を広げることを目的に設立された。

 MiCLOVERはマイクとLOVERを組み合わせた造語。そこから伝わってくるのは歌と歌い手に対する強い愛だ。現時点での在籍アーティスト5組は、高いポテンシャルを持ったシンガーや自身で楽曲を生み出せるシンガーソングライターが中心。彼女たちの活動を的確にサポートすることで新たなマネジメントブランドを目指すという。

 では、在籍アーティストを紹介していこう。

CHiCO

CHiCO「Ace」

 クリエイターチーム HoneyWorksとのコラボユニット CHiCO with HoneyWorksとして、シングル『世界は恋に落ちている』で2014年にデビューしたCHiCO。「プライド革命」(TVアニメ『銀魂゜』オープニングテーマ)、「決戦スピリット」(TVアニメ『ハイキュー!! TO THE TOP』エンディングテーマ)などを次々とヒットさせ、ボーカリストとしての高いポテンシャルを証明し続けてきた。楽曲の世界をリアルに伝えるライブパフォーマンスも彼女の魅力だ。YouTubeでのMV再生回数はデビューシングル「世界は恋に落ちている」の8,200万回を筆頭に、総再生回数はゆうに4億回を超える。

 2023年4月にユニットとしての活動を一時休止し、ソロアーティストとしての活動がスタート。1stシングル『エース』(TVアニメ『シャングリラ・フロンティア』エンディングテーマ)は、CHiCO自身がリスペクトしているボカロP・DECO*27が作詞・作曲を担当したエッジが効いたロックチューンだ。鋭利なギターサウンドと凛としたボーカル、そして、〈壊れたっていいや 進めるなら〉というフレーズからは、新たなキャリアを歩み始めた彼女の強い決意が伝わってくる。

halca

halca「恋愛ミリフィルム」

 第1回『ウタカツ!オーディション』(ボカロ/アニソン特化型の全国区オーディション)で準グランプリを獲得し、2018年5月にSACRA MUSICよりシングル『キミの隣』(TVアニメ『ヲタクに恋は難しい』エンディングテーマ)でメジャーデビューを果たしたhalca。その後もkz(livetune)、前山田健一、松隈ケンタ、田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN)といったクリエイターともタッグを組みながらボーカリストとしての進化を続けてきた。パワフルかつエモーショナルな歌声と伸び伸びとした表現力が彼女の最大の武器。2023年4月から5月にかけて自身初の東名阪ツアーを開催するなど、ライブパフォーマーとしても成長著しい。

 最新曲「恋愛ミリフィルム」(TVアニメ『彼女、お借りします』オープニングテーマ)は、北澤ゆうほ(the peggies)の書き下ろし楽曲。生々しいバンドサウンドとともにドラマティックな旋律、〈君がいい/もう君じゃなきゃ〉というラインを響かせるボーカルからは、彼女のシンガーとしての魅力がダイレクトに反映されている。

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