THE SUPER FRUIT&世が世なら!!!、1stアルバム発売記念 インタビュー&アンケートから紐解く2組の成長物語

世が世なら!!! 1st Album『人生敗者復活戦』インタビュー

――1stアルバムが完成した今、どんなことを感じていますか?

内藤:待望の1stアルバムができた喜びもありますけど、チーフマネージャーの堀切(裕真)さんからすごく期待されてるなっていう、良い意味でのプレッシャーも感じました。というのも、今作には新曲が6曲収録されているんですが、バリエーション豊かな曲調に合わせて、歌もダンスも難しくなっているんです。振付も格段にレベルアップしていますし、ダンスパートが長いとか、各々が目立てるシーンがあるとか、これまでの楽曲よりも一人ひとりに求められることが多いんです。だから、もっとギアを上げていかないとヤバイなと、アルバムの制作を通してさらに気合いが入りました。

――『人生敗者復活戦』というパンチの効いたタイトルも、自分たちに喝を入れてくれているものですか。

大谷:そうですね。結成以来“下剋上”だったり“弱者からの逆襲”をコンセプトに掲げて活動してきた、僕たちらしいタイトルかなと。でも、これって僕たちだけでなくて「人生は誰だって敗者復活戦」って意味合いなので聴いてくださる人にも落とせる曲が並んでると思います。歌・ダンス未経験でグループを結成した2年前と比べたら、明らかに成長していますし、今の世が世が、スパフルや他のアーティストさんに負けているとは思わないので! そろそろ本腰を入れて下剋上するぞ! っていう、決意を込めたアルバムになっています。

――そんな今作のリード曲は、「俺ならやれそうじゃん?」(作詞・作曲・編曲:清竜人)です。楽曲を受け取った時の印象はいかがですか?

添田:普段女性アーティストに楽曲提供されることが多い清竜人さんが楽曲を作ってくださったということで、嬉しさと共にすごく驚きましたね。「俺ならやれそうじゃん?」は、世が世の原点とも言える潔い本格ロック調のサウンドで。まさに、今僕らが言いたいことがそのまま書いてあるんですよ!……あれ? なんでだろう?(とぼけた表情)

橋爪:あははは。堀切さんが、清さんと打ち合わせした時に僕らの気持ちを伝えてくださったそうです。そのおかげで僕らも、自然と気持ちを込めて歌うことができました。

笠松:あと、世が世の楽曲には、下から駆け上がるような曲がたくさんあるんですけど、この曲はイントロから「Yo!Yo!」って煽っていたり、曲中にラップパートがあったりと、新たなアプローチでハングリー精神を表現する部分があって。世が世の王道と挑戦、両方を感じてもらえる1曲だなと思いました。

――レコーディングで力を入れたフレーズや、ライブでの各自の見せ場についても教えてください。

中山:Dメロの〈己に負けたくはないだけさ!〉の後に1人でフェイクを歌っているところがあるんですけど、僕の見せ場はそこですね。実はレコーディング中にいきなりやることが決まって、急遽歌ったんですよ。

――と言いつつ、気持ち良さそうに歌っているなと。

中山:めっちゃ気持ちいいっす(笑)。デモの仮歌にも清さんの声でフェイクが入っていたので、それを参考にしながらレコーディングしたんですが、今後のライブではより自分らしく、のびのび歌えたらいいなと思っています。

大谷:僕は〈Baby! Baby!〉からの一連のフレーズがお気に入りですね。レコーディングでは裏声と地声の両方を録ったので、音源は浮遊感がありながらも厚みのある仕上がりになっています。華やかな振付も含めて、歌っていて楽しいパートです。

内藤:その後の〈父ちゃん!母ちゃん!おまけにあんた!/守りたいもののためなら 俺は!〉もいいんですよね……(しみじみ)。親や身近な人に感謝を伝えるのって、ちょっと照れくさいじゃないですか。それをこのフレーズでは素直に伝えられるのがいい。ライブではifif(ファン)のみんなに対しても、一人ひとりに指を差しながら日頃の感謝を届けたいと思います。

橋爪:僕の見せ場はやっぱり、ラップパートですね。今までも韻を踏むことはあったんですが、ここまで「THEラップ!」っていうラップは初めてだったので、ヒップホップ好きな自分としては、このパートをいただけて嬉しかったです。僕もライブでは自分なりにアレンジしたラップで、ififのみんなをジャンプさせたいと思います!

添田:僕は最後の〈俺なら飛べそうじゃん?〉に力を入れましたね。あえてビブラートを誇張した歌い方をしているんですけど、このレコーディングは自分で納得いくまでテイクを重ねて、ビブラートに自分の想いを乗せて歌いました。今まではボーカルディレクションに応えることだけで精一杯で、自分から「ここ、もう1回歌っていいですか?」って言うことがなかったので、これは大きな変化だなって思います。

――そして正斗くんは?

笠松:僕はダンスに関して、大事にしていることがあって。今回もCRE8BOYさんが振りを作ってくださって、それこそ陵輔と五胤が歌っている1Aは、歌詞も振りもコミカルなんですけど、そこはあえて振り切った動きで踊るようにしています。そうすることで、歌詞の意味が伝わりやすくなると思うし、世が世の持ち味であるコミカル要素が引き立つと思うので。一人ひとりの個性と、6人の息の合った全力パフォーマンスに注目してください!

世が世なら!!!「俺ならやれそうじゃん?」MUSIC VIDEO

世が世なら!!!へTHE SUPER FRUITから質問

――ここからは、2024年1月開催の『THE SUPER FRUIT×世が世なら!!! お別れラスト2MAN SHOW~僕ら24冬 スパ世が成長物語一旦さよなら~』にちなんで、THE SUPER FRUITメンバーからの質問に答えていただきます。まず1問目。もしスパフルと世が世ならのコンセプトが結成前に決まっていて、どちらか選べるとしたら、どっちのコンセプトにしたいですか?(小田惟真)

内藤:世が世を選ぶ人、挙手!

内藤・添田・大谷・中山:はい!!

中山:(スパフルを選んだ橋爪・笠松に向かって)2人共、今までありがとうございました(笑)!

橋爪:ありがとうございました!

笠松:いやいやいや(笑)。

大谷:でも、なんとなくわかるよね。2人はちょっと毛色が違う感じする。

橋爪:本来の僕はふざけるタイプじゃないからね。堀切さん、ウチのお母さんに謝罪してたもん。キャラの違うグループに入れてすみませんって(笑)。

添田:そうなの? 絶対嘘でしょ(笑)。

橋爪:自分でも清純派だと思ってたし、世が世になった時は正直ビックリした(笑)。嘘です(笑)! でも、今ではすっかり世が世に染まってます!

――2問目。添田さんはいつサッカーに誘ってくれるのですか?(田倉暉久)

添田:そもそも暉久、誘ってもなかなか来ないですからね。しかも、前に「1対1なら絶対勝てる」って言ってきて!

――元ジュニアユースの添田氏に挑戦状?

添田:あの発言はまだ根に持ってます(笑)。

橋爪:陵輔に挑む前に、サッカー歴10年の俺を倒してからにしてほしいよな!

中山:間違いない。優真、やったれ~!

内藤:そう言えば、みんなでサッカーするって話も出てたよね。プライベートじゃなくて、お仕事で企画にしてもらってとして“スパ世がサッカー”を入れてもらえばいいんじゃない?

――それなら、フットワーク重めの暉久くんも正斗くんも勢揃いですね。

笠松:あははは。

添田:それいいかも。1対1じゃなくて、スパ世が対決で決着つけましょう。

――3問目。筋肉をつける方法(太る方法)を教えてください。(阿部隼大)

一同:食えばいい!

橋爪:隼大はいつもすぐに「お腹いっぱい~」ってなってるけど、無理をしてでもひたすら食べる!

添田:きついけど、それしかないから頑張れ!

――4問目。リハーサルの時、(世が世なら!!!が使っている)上の階からどんどん聞こえたり、叫び声が聞こえるんですけど、何してるんですか(笑)!?(星野晴海)

笠松:犯人は誰ですか~?

橋爪:すみません、俺と清太郎です! いつも2人でふざけてるんで。

添田:でも、意味のある言葉を叫んでるわけじゃないよね。奇声を発してる(笑)。あれはなんなの?

中山:(照れくさそうに)いやぁ……俺の叫びで、世が世もスパフルもリハ前に気合いが入ればいいなと思って。そういうきっかけを作るのが俺の役目だと思うし。

笠松:気合いのお裾分けだったの?

内藤:清太郎、実はめっちゃみんなのこと考えてるじゃん。

大谷:うわっ、俺、なんかジーンと来た。確かに、僕らは刺激し合う関係だもんね!

中山:そうそう。……ってことにしておいてください(笑)。

――5問目。世が世のようにライブが超盛り上がる秘訣を教えてください。(堀内結流)

内藤:この6人で集まると、自然とテンションが上がっちゃうんですよ。

橋爪:わかる。僕は0か100しかないタイプだけど、ライブの時は絶対100になるもん。そんな100の状態の6人が揃うから、最高に熱いライブができているんじゃないかなと思います。

――6問目も今の質問に近いんですけど、みんながライブの気合いスイッチをいつ入れているか気になります。(鈴木志音)

添田:全員の気合いが入る瞬間は、ライブ前に円陣を組んだ時じゃない? もともと各自が温めていたものが、円陣を組むことで一気に燃え上がって、良い空気感のままステージに出られます。

――他に、個人的に気合い入れのルーティンがある人は?

笠松:僕は移動中も楽屋でも、イヤホンで爆音で音楽を聴いてて、それで気合いを入れてますね。特に楽屋は他のメンバーがすごくうるさいので、イヤホンを耳栓代わりにしてます。

内藤:おい~(笑)! でも、最近はイヤホンしてないんじゃない?

笠松:そうなんですよ。遠征で新幹線に乗ってる時に、いつもみたいにイヤホンで音楽を聴いてたらメンバーに話しかけられて、声が聞こえないから大声で「え!?」って言っちゃって。それがすごく恥ずかしかったから、メンバーと一緒にいる時はなるべくイヤホンを外すようになりました。

――7問目。スパフルの嫌いな所はある??(松本勇輝)

中山:(今回のアンケートで)世が世との思い出話を聞かれた時に、「世が世ハウスが汚い」って答えるところ。

橋爪:ダメだって!  勇輝くん本気にしちゃうから(笑)!

――(笑)。嫌いなところじゃなくて、「もっとこうしたらいいのに」と思うことは?

大谷:僕、あります。スパフルって、みんなすごく真面目だから、何事も難しく考えがちなところがあるんですよ。「これやってみない?」って新しいことを提案された時に、今の自分たちにちゃんとできるのかなとか、本当に自分たちに合うものなのかなって悩んで、尻込みしているイメージがあるんです。でも、とりあえずやってみることで、見えてくるものもあると思うから、もう少し気軽に飛び込んでみたらいいんじゃないかなと。

笠松:アツはスパフルが好きだから、傍で見ていてもどかしいんだよね?

大谷:うん。ライバルとして、仲間としてすごく応援しているからこそ、もっといろんなスパフルを見せてほしいなと思っています。

――あと質問ではないのですが、一つ気になることがありまして。「今だから言える世が世なら!!!との思い出話があれば教えてください」に対して、惟真くんが「共同生活のメンバー入れ替えて一日過ごした日、せいちゃん。腰に手付いてたよ」と答えているのですが、これは一体……?

中山:俺も若干気配を感じるんですけど、惟真はかなり霊感が強いみたいで。

大谷:幽霊の手がついてたってこと!?

中山:そうだと思う。

中山以外:えええええ!? 怖ッ!!

中山:1年以上が経って、新事実を知らされました(笑)。

――さて、急激に涼しくなったところで、最後に熱い話題を。ラストツーマンと5大都市ワンマンツアーの意気込みを聞かせてください。

橋爪:スパフルとツーマンをするのはこれで3回目なんですけど、2022年に最初にやった表参道GROUNDのキャパが約150だとすると、今回の大阪・東京公演はどちらもキャパ1000~1500くらいで、10倍になったんですよ。

一同:10倍、ヤバイな(笑)!?

橋爪:そんな大きな会場で、リリイベを通して世が世なら!!!を知ってくださった方や、いつも応援してくださっているififのみなさんと共にライブができると思うと、すごく嬉しいです。“一旦さよなら”ツーマンということで、これまで2組が培ってきたものを持ち寄りぶつかり合う、集大成的なライブになりますし。その後にはそれぞれワンマンツアーも控えているので、ツーマンでどれだけスパフルに火を点けられるか、どれだけスパフルのファンの方を世が世に引きずり込めるか……今からすごく楽しみですね(笑顔)。

――スパフルに勝つ気満々?

内藤:もちろん。2024年の世が世なら!!!は、改めて“下剋上始めます”!

一同:オーーー!

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