MOONCHILD、固い絆が生み出す新たな表現力 デビューを経て歌との向き合い方に変化も
「『Warning』は息をしているような自然な歌い方」(HANA)
――ちなみに、もし実際にこのメンバーで一緒に暮らすとしたら、どんな役割分担になると思いますか?
ANRI:(メンバーの顔を見回しながら)そうだなぁ……まず、料理はUWAちゃんですね。料理上手だから。
UWA:ありがとう!
ANRI:で、片づけは絶対ラノちゃん(MIRANO)。
UWA:わかる。お風呂の掃除とかしてほしい。
MIRANO:雑用じゃん(笑)!
UWA:だって、細かいところまで丁寧にやってくれそうなんだもん(笑)。ANRIは?
ANRI:洗濯は私がする。……で、HANAは“おねんね”。
一同:あはははは!
――HANAさんだけベイビー(笑)。
HANA:とか言いつつ、実際は私が何もやらないとめっちゃ怒るタイプですよ、ANRIは(笑)。
ANRI:HANAの部屋に行くたびに「HANAと一緒に暮らすのは厳しい」といつも笑っています(笑)。
UWA:でも最近、HANAの部屋めっちゃ綺麗だよ?
HANA:ANRIちゃんに怒られるから、掃除しましたよ~。
MIRANO:お、えらい!
ANRI:やる時はやるもんね、HANAは。
UWA:じゃあ、HANAは年末の大掃除と衣替え担当だね。
HANA:わかりました。その時だけ本気出します(笑)!
――(笑)。続いて、カップリングのお話へ。「Warning」(作詞:BJRNCK, Darius Coleman, Polet Leos/作曲:ALYSA, Xansei, BJRNCK, Darius Coleman, Polet Leos, Rachel West)は全編英詞のラブソングですが、こちらを受け取った時の印象は?
ANRI:最初はサウンドの印象が強かったです。今までは早いテンポの曲が多かったので、R&Bテイストのチルな曲調が新鮮に響きました。私はこういう曲調がすごく好きなので、「この曲、すごくいい! 早く歌いたい!」って思いましたね。
UWA:私も普段音楽を聴く時はR&B調の楽曲を聴くことが多いんですけど、昨今のガールズグループの楽曲はガールクラッシュなイメージが強かったので、「Warning」を聴いた時は「自分の好きな洋楽みたい!」と驚いて。この曲に自分たちの声で歌を入れられることをすごく楽しみにしていました。
――英語の歌詞を理解して、自分の歌に落とし込んでいくにあたって、メンバーに相談することもありましたか?
ANRI:ありましたね。それこそ曲をいただいてすぐに、HANAに「一旦全部訳して」とお願いしました。そしたら、すごく大げさに、手振り身振りを交えて教えてくれて(笑)。自分でも英語の勉強を兼ねて調べるんですけど、HANAの解説が一番わかりやすくて、そのおかげで歌詞が自分の中にスッと入ってきました。MIRANO:英詞に関しては、いつもHANA先生に助けてもらっていますね。
――ではHANA先生、改めて「Warning」の歌詞について解説をお願いします。
HANA:「Warning」は大人の女性の恋愛を歌った曲なんですけど、相手の人が悪い男なんですよ。
UWA:言うねぇ~(笑)!
HANA:でも、この曲の主人公はそんな悪い男性を愛していて。主人公の気持ちに見合った行動をしてくれない相手に、「私はこんなにあなたのことを愛しているんだから、あなたもちゃんと態度で示してよ。これが最終警告だからね?」と突きつける。そういう曲だと思います。
――リード曲の「Friends Are For」とは違い、少し背伸びをした楽曲だと思いますが、MIRANOさんはその難しさを感じましたか?
MIRANO:そうですね。私はこの曲でもボーカルとしてサビの後半部分を歌わせていただいているんですが、「Warning」はだいぶ大人な楽曲なので、その雰囲気をどうやって出すかが課題でした。でも、私ももともとR&Bの楽曲が大好きだったので、好きなシンガーの方を参考にしてみたりとか。メインボーカル HANAの歌声も大好きなので、HANAの声を聴きながら自分なりの歌い方を研究しましたね。その結果、すごく好きな楽曲になったので、「Warning」に挑戦できてよかったなと思っています。
HANA:(照れ隠しで)ウェ~~~イ!
UWA:照れてる照れてる(笑)。
――そんなHANAさんは、レコーディングするにあたってイメージしていた歌声はありますか?
HANA:例えば、リタ・オラさんとかR&B系の歌手の方は、まるで息をしているように自然に歌うじゃないですか。その歌い方を参考にして歌いました。前作の「Don’t Blow It!」のサビみたいに声を張るんじゃなくて、(目を閉じたまま、にこやかに)「フンフンフン~」って。
ANRI:伝わりにくいなぁ……(笑)。
MIRANO:ゆったり歌ったってことだよね?
HANA:そういうこと! 悪い男性を愛している人の歌ではあるんですけど、必死に縋りつくような女性ではなく、余裕のある大人の女性が描かれているので、私も肩の力を抜いてリラックスしながら歌いました。
UWA:ラップもいつもの強気なフロウとは違いますし、それぞれの個性を残しつつも、いい意味でメンバーの歌声が「Warning」に馴染んでいて。私たちの新たな一面を見せられる1曲が完成しましたね。MOONCHILDを知らない方にも、いい曲だなと思っていただける楽曲だと思います。
――音源だけを聴いた印象では、「Warning」のライブパフォーマンスがまだ想像つかないんですけど。
MIRANO:「Warning」も踊ります。
UWA:ただ、「Don't Blow It!」のように、踊った後に滝汗を流すようなハードな振付ではなくて。しなやかさもありつつ、現代のダンスのトレンドも取り入れたオシャレな振付になっていますし、始まりの立ち位置や体勢もひと味違った形になっているので、パフォーマンスも楽しみにしていてください。
「自分の“歌の先”が見えるように意識しました」(ANRI)
――そして、通常盤には「Lonely -Acoustic-」も収録。この曲はオーディション時の課題曲でしたが、どんな気持ちでレコーディングしましたか?
MIRANO:オーディション課題曲としての「Lonely」は、いろいろな審査を経て、最終審査のためにEmyliさんが作詞してくださった曲だったので、一緒に戦ってきた仲間やお世話になった人たちに向けて歌う曲で。その後デビューが決まり、DEBUT EPに収録するために歌い直した「Lonely」は、ファンの方への感謝や“私たちの成長した姿を見せる”という意気込みを乗せて歌った曲だったんですけど。その上で制作した今回の「Lonely -Acoustic-」は私たちの楽曲に対する想いもより深まっていますし、歌詞から連想されるメンバー同士の絆や、ファンの方への想いなど、私たちが今伝えたい想いがグッと凝縮された「Lonely」になっていると思います。すごく素敵なピアノアレンジに仕上げていただきました。
――先ほどの「Warning」もそうですけど、「Lonely -Acoustic-」も語尾の残し方や間の魅せ方など、全てにおいてすごく繊細な音作りをされているのを実感しました。以前ØMIさんも「自分がエンタテインメントを作る上で一番大事にしていることって“余韻”なんですよね」(※2)とおっしゃっていましたが、それが受け継がれているのかなと。
ANRI:そうだと思います。自分の歌を振り返ってみても、私のオーディション時の歌い方はどちらかというと主観的だったと思うんですよ。自分から相手に対しての想いを伝えるために歌っていたなと思うんです。でも、レコーディングを重ねていく中で、「自分の歌を聴いた人がどう感じるか」というところまでちゃんと意識するようになって。今回の「Lonely」も、自分の“歌の先”が見えるように意識してレコーディングしました。なので、ものすごく神経を研ぎ澄ませてマイクと向き合っていて、私は物理的にもマイクにかなり近づいて歌っていました(笑)。そういうこだわりもあって、歌う瞬間の息を吸う音なども感じてもらえると思うので、細かいところまで耳を澄ませて聴いていただきたいですね。
――では最後に、2024年の展望を聞かせてください。
UWA:デビューしてからは半年くらいですけど、オーディションから含めると出会って2年くらい経っていて、私たちはその間ずっと一緒に切磋琢磨してきたんですよね。なので、一人ひとりの成長も努力も葛藤も、あらゆることを隣で見てきて。これまでの過程を知っているからこそ、2024年もどんどん成長していけるんだろうなと自分たちに期待していますし、それぞれの強みを突き詰めた先に、より大きくなったMOONCHILDがいるんだろうなと信じています。
――デビュー時にもANRIさんが「ずっとずっと成長し続ける私たちでありたい」(※3)とおっしゃっていましたもんね。その気持ちはHANAさんも同じ?
HANA:そうですね。MOONCHILDには強気でカッコいい楽曲がたくさんあるんですけど、今の私にはまだ表現しきれていないと思っているので、2024年は100%のパフォーマンスをお届けできるようになりたいなと! 特に私とMIRANOは2024年が“ラストJK”の年なので(笑)、カッコいい大人の女性へと変わっていく私たちの姿を見守っていただけたら嬉しいです。
※1、3:https://realsound.jp/2023/05/post-1338189.html
※2:https://realsound.jp/2021/05/post-757567.html
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<締切:12月30日(土)>
■リリース情報
MOONCHILD
2nd EP『Friends Are For』
2023年11月29日(水)発売
・完全生産限定盤(CD+Blu-ray)※受注生産
価格:¥2,700(税込)
<収録内容>
(CD)
M1. Friends Are For TV SIZE
M2. Friends Are For
M3. Warning
M4. Friends Are For ‒Instrumental-
(Blu-ray)
Friends Are For TV SIZE ノンクレジットムービー
※描きおろしアニメ絵柄ジャケット仕様
ソニー・ミュージックショップ限定販売
※『七つの大罪 黙示録の四騎士』オリジナル絵柄グッズ付き
・初回生産限定盤(CD+Blu-ray)
価格:¥2,400(税込)
<収録内容>
(CD)
M1. Friends Are For
M2. Warning
M3. Friends Are For ‒Instrumental-
M4. Warning ‒Instrumental-
(Blu-ray)
Friends Are For -Music Video- Photogenic ‒Music Video-
※ランダムフォトカード封入
・期間生産限定盤(CD+Blu-ray)
価格:¥1,800(税込)
<収録内容>
(CD)
M1. Friends Are For TV SIZE
M2. Friends Are For
M3. Warning
M4. Friends Are For ‒Instrumental-
(Blu-ray)
Friends Are For TV SIZE ノンクレジットムービー
※描きおろしアニメ絵柄ジャケット仕様
・通常盤(CD)
価格:¥1,320(税込)
<収録内容>
(CD)
M1. Friends Are For
M2. Warning
M3. Lonely -Unplugged-
M4. Friends Are For ‒Instrumental-
※ランダムフォトカード封入