リアルサウンド連載「From Editors」第33回:『BLEACH』「千年血戦篇-訣別譚-」はやっぱり面白かった

 「From Editors」はリアルサウンド音楽の編集部員が、“最近心を動かされたもの”を取り上げる企画。音楽に限らず、幅広いカルチャーをピックアップしていく。 

『BLEACH』はやっぱり面白い

 久保帯人による人気漫画『BLEACH』の10年ぶりの最新アニメ「千年血戦篇」の第二クール「BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-」を遅ればせながらようやく見終えました。いや〜、本当に面白いですね。というか、2004年に初めてアニメ化されて2012年まで放送され、そこから10年間あけて2022年にアニメ再開って改めて考えてもすごいことです。それだけ根強いファンが多いのか、新規ファンが増えているのか、とにかく作品の人気のほどが窺えますね。

 ただ、10年寝かせただけある満足感はあります。アニメのテクノロジーも日進月歩、10年前と今ではできる表現や作業効率も大幅に違っていそうですし、逆にここまで引っ張ってくれたおかげでこんなに素晴らしい形で『BLEACH』の最終章を見れていると思うと、この10年は必要な時間だったとすら思えますね。

 アニメ最終章は原作補完的な内容が含まれていて、漫画では描かれていなかった部分が盛り込まれているのは嬉しいポイント。自分はアニオリ的なものはあんまり好きではないのですが、こういう形での新規要素は非常に心が躍ります。第二クールの最終話で修多羅千手丸の卍解“娑闥迦羅骸刺絡辻”の全貌が見れただけでも、アニメを見たかいがあったなというか、そもそも零番隊ってこんな仕組みだったの? みたいな発見もあって個人的には嬉しかったです。

 最近は『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』、『悪魔くん』、『北斗の拳』などのリブート作品の話題も目立ちますが、名作が現代ならではの表現で見られるというのは嬉しいことです。第三クール「BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-」も2024年に放送されることが決定。アニメそのものも楽しみですが、次はどんな原作補完があるのかというのもすごく気になりますし、放送を心待ちにしたいと思います。

TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-』第26話スペシャルエンディングムービー
TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇』第3クール告知PV/2024年放送開始

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