乃木坂46・櫻坂46・日向坂46、新フェーズへ突入した2023年の飛躍を振り返る

日向坂46

 日向坂46は、グループの活動に加え、メンバーそれぞれの成長や活躍が印象的な一年だった。4月19日リリースの9thシングル表題曲「One choice」は、二期生の丹生明里が表題曲初センターに抜擢。観客の前で初披露されたのが、4月1日・2日に日向坂46の新たな聖地となる横浜スタジアムで行われた『4周年記念 MEMORIAL LIVE〜4回目のひな誕祭〜』。東京ドームのその先を象徴する日向坂46の新たな始まりのライブは計7万4千人を動員。7月26日リリースの10thシングル表題曲「Am I ready?」では、三期生初となる上村ひなのがセンターに抜擢、新たな日向坂46を提示した。同作は初週44.8万枚を売り上げ、「オリコン週間シングルランキング」で初登場1位を獲得し、1stシングル『キュン』から10作連続通算10作目のシングル1位を記録した。

日向坂46『4周年記念MEMORIAL LIVE ~4回目のひな誕祭~ in 横浜スタジアム』 ダイジェスト映像

 11月8日には、2ndアルバム『脈打つ感情』をリリース。リード曲となる新曲「君は0から1になれ」のセンターは、キャプテンの佐々木久美が初抜擢。選抜制をしかない現体制の集大成であり、一つの区切り感じる一枚となった。『紅白歌合戦』への出場は惜しくも逃してしまったが、歴史のなかにしっかりと結果を残している。

日向坂46『Am I ready?』

 今年の大きな変化と言えば、影山優佳の卒業。ただ、誰かが抜けてしまっても新たなスターは誕生するもので、モータースポーツの分野では二期生の富田鈴花が注目を集め、演技の分野では、上村と齊藤京子が連続ドラマで初主演を務めた。濱岸ひより、富田、山口陽世、森本茉莉、髙橋未来虹(予定)は初舞台を経験し、ラジオでは松田好花が『オールナイトニッポン0(ZERO)』の最終土曜日を担当したのに加え潮紗理菜、小坂菜緒、そして平尾帆夏が四期生初の冠ラジオ『日向坂46 平尾帆夏のひら砲らじお』(エフエム山陰)に抜擢されるなど、個人が飛躍した一年ともなった。

日向坂46『君は0から1になれ』

 四期生は他にも、正源司陽子が『NHK高校講座 情報I』にレギュラー出演。山下葉留花はテレビ愛知の『大須テレビ』、竹内希来里は広島サミット応援ソングのメッセージビデオに出演するなど、早くも出身地での活躍をするメンバーも多く、かつてツアーのタイトルにもあった「全国おひさま化計画」のごとく、堅実に各メンバーの地元での知名度を上げている。表題曲への参加はまだだが、四期生は初の冠番組『日向坂になりましょう』(Lemino)でアイドルとしてさまざまな経験を積むなど、新期生をじっくりと育てた1年だったように思う。

 来年は個人で積み重ねた経験や新たな顔である四期生が集結して、今年の櫻坂46の勢いのように、日向坂46が一気に爆発することに期待したい。今の日向坂はのびしろしかない。

 現在、乃木坂46の5期生、日向坂46の四期生、櫻坂46の三期生による『新参者 LIVE at THEATER MILANO-Za』が開催中。合同ではなく、それぞれが単独で公演を行っているが、2024年はこの世代がさらにグループを盛り上げていくことは間違いなく、乃木坂46、櫻坂46、日向坂46の坂道3グループがよきライバルとして高め合い、飛躍する一年になるだろう。

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