SixTONES 京本大我のソロ歌唱から伝わるステージに注ぐ情熱 ミュージカル出演で磨きのかかる楽曲の表現力

 直近では8月16日から18日まで、東京国際フォーラムにて開催された『ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ feat. アラン・メンケン』に出演した京本。その時の様子を8月19日放送の『SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル』(ニッポン放送)でたっぷりと語っていた。本公演への出演はディズニー音楽を手がけるアラン・メンケンからのオファーで実現したのだそう。京本が前日にキャスト陣と対面した際には、練習が必要ないほどに完璧な状態だったといい、「聴けば聴くほどレベチ」と語ったほど。

 また、キャスト陣が英語で会話をする中にも積極的に飛び込んだことも明かすなど、語られるエピソードの端々からは前のめりな姿勢が伝わってきた。京本は「俺らさ、SixTONESもそうだけど海外も視野に入れて入るじゃん。一つなんか扉が開けた感じ」と言えば、田中樹は「留学を一回経たみたいな感覚だ」と受け止めていた。京本は「これはもう完全に世界の一歩を踏み出せた感覚」「共有したくないんですよ。独り占めしたい。貴重な経験で。もう誰にも渡したくない経験」とまるで宝物を抱えるように語っていた。

 京本はどんな楽曲でも、歌い出しから迷いがなく、音域の高低差も難なくたどる抜群の安定感がある。観る者に一切の不安を与えず、伸びやかな歌声と柔らかな表情に誘われるようにしてするりと物語の世界へと入り込める。歌詞と連動して声色や表情をくるくると変え、感情を込めた歌唱が生み出す世界に安心して身を委ねられる。

 歌いながら共演者としっかりと目を合わせるなど、立ち姿や美しい所作からも楽曲へのリスペクトが感じられ、楽曲の世界観を壊すことなく、胸にあたたかな余韻を残してくれる。京本の歌唱には、ステージを一瞬にして劇場に変えてしまうような、場の雰囲気を変える表現力と、物語の世界観に集中させてくれる没入感がある。

 きっと楽曲を自分なりに解釈し、それを表現できるだけの様々な手法を持ち合わせているのだろう。体を激しく動かすわけではないものの、全身を使って世界観を表現をしているようにも受け取れた。生放送の音楽番組で見せるパフォーマンスは、ダンスをしながらの歌唱、編集が効かない生の舞台という、これまでの様々な経験を積み重ねてきた賜物だろう。よく歌について“自分のモノにする”と言うが、それはこういうことを指すのだろう。京本の歌唱には、歌を愛する姿勢やステージに注ぐ情熱を感じるのだ。

 さて、今回の『MUSIC FAIR』では京本のほかに、大原櫻子が映画『リトル・マーメイド』から「Part of Your World」を、Da-iCEの大野雄大と花村想太は映画『アラジン』より「A Whole New World」をデュエットで披露する。また、映画『リメンバー・ミー』より、主人公・ミゲルの吹き替えを担当した石橋陽彩が「リメンバー・ミー」を、海宝直人、望海風斗は映画『塔の上のラプンツェル』より「輝く未来」を披露。さらに過去のディズニー楽曲のVTRも放送予定と見応えたっぷりとなりそうだ。

 今回、京本が歌う「星に願いを」ではどんな景色が広がるのか、トークや衣装も含めて期待が高まる。

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