Lucky² 山口莉愛・永山椿・佐藤栞奈、大人に一歩近づけたEP『夢空に羽』 魔法のような夏の思い出も振り返る

Lucky²『夢空に羽』での大人な雰囲気

 Lucky²の最新EP『夢空に羽』が完成した。明るくてポップで元気なグループのテンションを最大限に引き出した前作『ラキラキLOVE!』の世界観からは一転、女の子のピュアな一面にフォーカスし、儚げで、少し大人っぽい魅力を伝える楽曲に仕上がっている。今年の夏は9人体制になって初のツアーを行い、グループとしての絆を深めながらパワーアップしているLucky²。メンバーを代表して、山口莉愛、永山椿、佐藤栞奈に話を聞いた。(山田邦子)

『夢空に羽』はこれまでと違う、大人っぽいLucky²に

Lucky²
山口莉愛

ーーLucky²の5作目となるEP『夢空に羽』が完成しましたね。

佐藤栞奈(以下、佐藤):今までのLucky²はポップで明るい感じの、聴いていて元気が出るような楽曲が多かったんですけど、今回はジャケットの表情など、どこか儚さが感じられるようなEPになっています。3曲収録されているんですが、かっこいい曲もあれば儚い曲もあったり、あとLucky²ならではなポップさが感じられる曲もあるので、私たちのいろんな一面が見られるようになってるんじゃないかなと思います。

永山椿(以下、永山):ジャケット写真からも曲からも、これまでのLucky²とは違う一面が出てるからこそ、私個人としては、Lucky²のかっこよさにも注目していただきたいなって思っています。早く見てほしいという気持ちが前に出過ぎて、もうずっとワクワクしてるんですよ(笑)。とにかく本当に早く聴いてほしい、見てほしいっていう気持ちです。

ーー「夢空に羽」って、個人的にはすごくロマンチックなタイトルだなと感じました。皆さんはこのタイトルをどんな風に感じていますか?

山口莉愛(以下、山口):これまでの作品は、例えば「ラキラキLOVE!」のように私たちのグループ名にちなんだタイトルや、「Fun!Fun!Fun! 〜夢∞〜」「キミすき」のように私たちのグループの世界観を表したタイトルが多かったんですけど、今回はある意味全く関係ないというか。こんなタイトルの楽曲も私たち出せるんだ! って、最初見た時はびっくりしました。

永山:「夢空に羽」って、なんだかすごく大人っぽいタイトルだなって感じました。これまで元気いっぱいなタイトルが多かったから、今回のタイトルを聞いて、「あ、大人になった」って思ったんですよね。大人っぽい部分も出せるのは嬉しいし、なんだか本当に大人に一歩近づけたような気がして。そういう意味でも嬉しかったです。

佐藤:私たちの今までの雰囲気から考えても、「夢空」とか「羽」っていうワードが出るとは思わなかったです。でも曲を聴いて、確かにこのタイトルとすごく雰囲気が合ってる曲だなと感じました。私は、どこかかわいらしさも感じられるような曲になってるんじゃないかなと思っています。

Lucky²
永山椿

ーーリリースイベントでもすでに披露されていますが、これまでとは違うLucky²の魅力が詰まったこの曲に対するファンの皆さんの反応はどうですか?

佐藤:「大人っぽい」っていうリアクションが一番多かったかな?

山口:そうだね。「大人っぽいLucky²も好きだよ」って言ってくれてる方もたくさんいらっしゃいます。

永山:時々「かっこいい」っていう声も聞きますよ。私自身はかわいいよりもかっこいい方が好きなので、ファンの方から「かっこいい」って言われるとすごく嬉しいです。

ーーLucky²の新しい魅力がどんどん広がっていくといいですね。では「夢空に羽」を最初に聴いたときの印象を聞かせてもらえますか?

山口:今までLucky²の楽曲はポップなものが多かったから、初めて聴いたとき、最初からすごくゆっくりな曲調でびっくりしました。でも、これをLucky²が歌うとどんな感じに仕上がるのかな? ってワクワクな気持ちにもなりました。

佐藤:最初に声なしのインストを聴いたときは、すごく落ち着いた感じの楽曲だなと感じたので、私はダンスがどんな感じになるのかな? って楽しみになりました。

永山:すごく綺麗な音色で、Lucky²にとっては初めてのタイプの曲だなって思いました。「夢空に羽」、あとはカップリングの「夏の魔法」もそうだけど、ポップさとかっこよさが混ざった感じのメロディですごくいい曲だなって思いました。

ーー歌詞やサウンド面など、それぞれお気に入りのポイントはありますか?

佐藤:私はサビの部分がすごく好きです。〈パッと羽をのばしたら/ふわりどこまでも飛べちゃえる気分〉っていう歌詞が入っているんですけど、自分の理想を語ってくれている感じがするんですよね。MVでもそこがすごく素敵に反映されてるというか歌詞とリンクしていて、そういうところからも儚さを感じてもらえるんじゃないかなって思ってます。

山口:私は自分で歌ってるところなんですが、〈震えたのはスマホじゃなく/私の心だ〉っていう部分が大好きで。すごく素敵な表現の仕方だなって思いました。

永山:私は、最初の〈溶けたアイスにそっくりで ベタベタに甘い〉の部分です。この〈ベタベタに甘い〉って歌詞とかであまり聴いたことない表現の仕方だなって最初に思ったので、すごく印象に残ったし好きです。

もし、“特権”が使えるとしたら?

Lucky²
佐藤栞奈

ーー歌詞の中に〈どうか数秒だけの/一緒にいれる特権を〉とありますが、もし何か特権が与えられるとしたらどういうものがいいですか?

永山:私は、ファンの人たちと友達になれる特権がほしい。友達になって、お互い友達目線で話せるような機会がほしいなって思います。

ーーそれはファンの皆さんも嬉しいですね。山口さんは?

山口:音楽には全く関係ないんですけど、私はスイーツが大好きなので、好きなだけスイーツを食べ続けられるような特権がほしいです(笑)。

ーー特に好きなのは?

山口:ショートケーキが大好きです!

ーー佐藤さんはどんな特権があったらいいなと思います?

佐藤:私は、洋服が散らかりがちで(笑)。どっちにしようか迷って選ばなかったほうをそのままにしちゃうので、どうしても散らかってしまうんですね。だから、片づける何かがほしいと思います(笑)。

山口:お掃除ロボ的な?

ーー特権というより、ただほしいものの話になってきました(笑)。

佐藤:(笑)。

山口:コスメとかじゃない?

佐藤:確かに! 私は普段からあまり物欲がないほうなんですが、美容は好きなので、コスメが何でも手に入る特権はほしいです(笑)。

パフォーマンスでも表現される“儚さ”

Lucky²

ーー特権の解釈がみんなかわいくて安心しました。では今作のパフォーマンスの見どころについて聞かせてください。

佐藤:「夢空に羽」のダンスは、楽曲の世界観に合わせてふんわりした感じになっています。手先や足先をたくさん使いながらふんわりした感じを表現しているので、ぜひそこにも注目してほしいなって思います。

山口:サビが、まさに羽をイメージしてるような繊細な振り付けなんですよ。そこがすごくお気に入りです。

永山:私も同じです。真ん中にいる森朱里ちゃんから羽が出てるっていうか、手で羽を表すような振り付けをするところがあるんです。みんなで羽を作る部分が私もすごく好き。大きな羽を伸ばして自由に飛び回る感じがして、大好きです。

Lucky² - 夢空に羽

ーーその自由に飛び回る感じが、広大な草原の景色の中で素敵に表現されていましたね。MV撮影の裏話も教えてください。

山口:大自然の中での撮影だったからすごく気持ち良かったんですけど、大自然と言えば虫じゃないですか。上村梨々香ちゃんがね、大変だったね(笑)。

佐藤:そうなんです。衣装のレースの中に虫が入ってきちゃって。

山口:それを、椿ちゃんが取ってあげてました。

永山:はい(笑)。

佐藤:あと、みんなで手を繋いで歩いてるシーンがあるんですけど、結構硬くて背丈の大きい草が生えてて。みんなで歩いてるとそういう草が障害物みたいに出てくるから、なかなか通れなかったりして(笑)。そこでみんな笑ったりしながら歩いてたんですが、そういうところもMVに入ってますのでぜひ見てみてください。

永山:山口莉愛ちゃんと比嘉優和ちゃんと森朱里ちゃんが髪の毛を結び合うシーンがあって。私、その部分がすごくエモいなって感じで好きなんですよね。

山口:今回、みんな何人かでペアになって寄り添ってるシーンが結構多かったんですよ。そういうところでも、結構儚さが表現できてるんじゃないかなって思います。

ーー真っ白の衣装というのも珍しいですよね。

佐藤:はい。今までの衣装は結構ビビッドなカラーだったし、みんなチェックとかボーダーとかいろんな柄のものを着てたんですけど、今回は白で統一されています。

永山:衣装もちょっと大人っぽくなりましたよね。カラフルから真っ白になりました。

声出し解禁ツアーを経て見えてきた目標

ーーではカップリングの楽曲についても聞かせてください。まず「夏の魔法」はどんな楽曲になっていますか?

山口:「夏の魔法」は、「夢空に羽」よりも少しアップテンポな感じになっています。今までのLucky²のかわいさも残しつつ……っていう楽曲。恋をしているような女の子の気持ちが書かれている部分もあったりして、私はすごくお気に入りの楽曲です。あと、サビの歌詞に〈りんご飴ハート〉っていうワードが出てくるんですけど、そこで“りんご飴ポーズ”っていうのがあって、ぜひ皆さんにも真似してもらいたいなって思います。

ーーちょっと夏っぽいサウンド感もいいですよね。あとは、歌詞にいろんな夏の景色が出てきます。

佐藤:お祭りとか、花火大会とか。

山口:そういえば撮影で、みんなで花火をしたんですよ。お仕事とはいえ、夏っぽいことができたかなって(笑)。

永山:ファンクラブの壁紙撮影でね。手持ち花火とかみんなでやって、楽しかったです。

ーーでもLucky²にとっての夏の思い出といえば、今年はなんといっても『Lucky2 LIVE TOUR 2023 “Happy Summer”』を開催できたことじゃないですか?

佐藤:はい! 9人になって初めてのライブツアーだったから、始まる前は自分たちもどんなライブツアーになるのかすごくワクワクしてました。終わった後はより9人の絆が深まった感じがして、すごく楽しかったです。

ーーライブでお客さんに会えることももちろんですけど、9人でライブを、しかもツアーとしてやれるっていうのはこれまでとまた違う喜びがあったんじゃないですか?

永山:そうですね。元々Lucky²は6人で活動してたんですけど、そこから9人になって、パフォーマンスもよりパワフルになったんです。本当に6人とはまた違う感覚の喜びというか、違う楽しさがあるなって感じているので、今回のツアーもすごく楽しむことができました。

ーー何か印象に残ってることはありますか?

山口:去年6人でツアー開催させていただいたときは、まだコロナ禍でお客さんの声出しができなかったんですね。声出しOKのツアーは今回が初めてだったので、ファンの皆さんの声援をたくさん聴くことができて嬉しい気持ちが一番大きかったです。

佐藤:自己紹介のときに、ファンの皆さんがそれぞれの名前を呼んでくださるんです。その大きな声を聴くと毎回私たちももっと頑張ろうって思えて、本当に嬉しかったです。

山口:あと、楽曲ごとにコールがあるんですけど、それもたくさんしてくださって。Lucky²のYouTubeチャンネルでコールのレクチャー動画を載せてないものまで、皆さんが考えてくださったりして。

ーーなるほど、ファンの皆さんも一緒にライブを作ってくれているんですね。ツアーに参加したファンの方にとってもまさに “Happy Summer”になったんじゃないかなと思います。ちなみに次はこんなライブやってみたいなとか、こんな場所でもやってみたいなとか、新たな夢も膨らんだのでは?

永山:私は沖縄出身なので、できればリリースイベントやツアーで沖縄に行けたらいいなと思ってます。どこか大きな会場でライブやれたらいいなって。

佐藤:大きいライブ会場のステージに立って、「1階席ー!」「イエーイ!」「2階席ー!」「イエーイ!」みたいなのをやってみたい(笑)。みんなの声を直接聴きながらやりとりをして、ファンの方と交流できたらなって思います。

ーー絵が浮かぶ夢ですね。山口さんの夢は?

山口:2人が言ってくれた夢もそうなんですけど、以前先輩のGirls²さんのゲストパフォーマンスでぴあアリーナMMに立たせていただいたんですね。そのときのペンライトとかお客さんの姿がすごく綺麗でずっと印象に残っているので、Lucky²もそういう大きなステージに立てたら嬉しいなって思っています。

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