SixTONES 松村北斗、映画製作陣とのエピソードから見えてくる作品への愛 確かな実力と謙虚な姿勢で掴んだ活躍の場

 SixTONESの松村北斗が、10月8日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)に出演する。同番組は、様々なジャンルで活躍する3人が集い、多彩な話題や事象を取り上げていくトーク番組。松村は10月13日より公開される映画『キリエのうた』に先駆けて共演のアイナ・ジ・エンド、監督を務めた岩井俊二とともに出演。番組では同映画の撮影秘話や、それぞれの創作活動への思いを語る予定だ。

 松村と共演者・製作陣のクロストークといえば、記憶に新しいのが昨年11月11日に公開され、声優を務めた『すずめの戸締まり』でのこと。ヒロイン・鈴芽役を務めた原菜乃華、新海誠監督との対話を通して、彼の作品に真摯に向き合う姿が話題になった。

 例えば、初日舞台挨拶では、全国6都市11劇場で午前0時から行われた最速上映に観客として足を運んだことを明かした松村。

 もちろん松村は公開前に完成した映画を見ていたため、この日は2回目だったとのことだが、それでも「終わった後に涙を流すほど感動した」、「グラグラと煮え立っている状態」で舞台挨拶に望んでいることを誇らしげに語った。自分が声の出演をした作品を観客として鑑賞し、真っ直ぐに「感動した」と語れるのは彼がこの作品に正面から真剣に取り組んだからこそだろう。

 ちなみに、これには後日談がある。実は、その最速上映では、上映後サプライズで新海誠監督が登場。新海監督が「今日は僕1人なので写真を撮ってください」と言ったのをきっかけに撮影会が始まったため、松村は携帯を取り出し、小さく写る新海監督と客席から自撮りをし、それを新海監督に送ったというのだ。周りの観客にバレないためにも、写真を撮らないという選択もある。しかし、リスクを冒してまで自撮り写真を撮り、それをさらに監督に送るとは、なんと愛嬌のある行動なのだろうか。作品をファンと同じように愛し、そのことをおちゃめに示す姿は、松村が監督、そしてスタッフの懐に入るのが上手なことを窺わせるエピソードだと感じた。

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