KinKi Kids 堂本光一、Snow Man 渡辺翔太・SixTONES 森本慎太郎と縮めた距離 舞台を通じた後輩たちへの指導に込める思い

 KinKi Kids 堂本光一にとって舞台は、特別な場所だ。自身のライフワークを実現する場でもあり、そして後輩たちに自信を授ける場でもある。10月2日、レギュラーラジオ『KinKi Kidsどんなもんヤ!』(文化放送/以下、『どんなもんヤ!』)に出演した堂本は、リスナーからのお便りをきっかけに後輩との接点について言及。そこで、自身が演出を手掛ける舞台が後輩たちとの交流のきっかけになっていることを明かした。

 番組にはリスナーから、Snow Manのラウールが音楽番組にて夏の思い出の曲としてKinKi Kidsの「夏の王様」を挙げていたという報告メールが届く。しかし、その思い出というのは、どうやらSexy Zone・佐藤勝利のコンサートで踊ったことが大きな理由となっているようで、KinKi Kidsとの関係性に紐づくものではなかった様子。堂本も「だって、ラウールと何かを一緒にやってる(作品って)……カウントダウン(コンサート)とかそういうんじゃなくて、ないと思うんだよね。たぶんね」と、それも仕方のないことだと頷く。すると、Snow Manつながりで渡辺翔太のことを思い出したのか、「最近ですけど、Snow Manの渡辺とSixTONESの(森本)慎太郎と、一緒にやりましたけど、彼らもほとんど絡みのない中で、やりましたけどね」と舞台『DREAM BOYS』の話題へと移るのだった。

 9月9日〜9月28日まで、東京・帝国劇場にて上演された舞台『DREAM BOYS』は、2004年の初演以来、滝沢秀明、KAT-TUN、関ジャニ∞、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、SixTONES、Snow Manなど歴代のスターたちによって演じられてきた作品だ。堂本は2019年より演技指導として『DREAM BOYS』に参加し、2020年からは演出を担当してきた。

 主人公とライバル役を誰が演じるかで、注目を集めていることでもおなじみの本作。堂本が携わるようになった2019年以降を見ても、岸優太&神宮寺勇太(2019・2020年)、菊池風磨&田中樹(2021・2022年)、そして渡辺翔太&森本慎太郎(2023年)と、若手メンバーの名前が並んでいる。

 普段ほとんど交流のないメンバーへの舞台演出ではあるものの、堂本は舞台演出を通じて後輩たちの魅力を再確認する姿が毎年見受けられた。今年も渡辺と森本に対して「すごく一生懸命で、すごく愛着が湧きましたね。これを機にSnow ManとかSixTONESとか。なかなか交流みたいなものがなかった部分もありますけどね、何かきっかけとなったらいいなと思ってます」とコメントし、今後も後輩たちとの作品づくりに前向きな姿勢を見せた。

 ラジオでは比較的あっさりとした印象の2人への思いだが、10月4日発売の雑誌『日経エンタテインメント!』11月号(日経BP社)には、もう少し熱量高めに語られている。舞台芝居に対して苦手意識があったという渡辺には、役について「こうあるはずだ」と演出家としての考えを押し付けるのではなく、「相手のセリフをよく聞いて、その場で反応してみ?」とアドバイス。それは、渡辺の不器用なところに堂本自身も共感するところがあるようで、自分自身で見つけられることを意識して導いたという。

 一方、発声の基礎も役柄に対するイメージもしっかりと把握していた森本に対しては「僕が言うことはあまりなかった」とも。とはいえ、ゲネプロ後の囲み取材で、森本は「客席に顔を向けていくんだとか、気持ちでの接し方だったり、初歩的なことなんですけど、すごくわかりやすく丁寧に説明してくれました」と、堂本から丁寧に指導されたことを明かしていた。また、「稽古中、一番苦労したのは光一くんとのコミュニケーション」と後輩たちにイジられる余白を見せていくのも堂本光一流といったところだろうか。シャイで人見知りな堂本は細かなところを教えてくれたものの、なかなか目を合わせてくれなかったと2人は笑う。さらに「飛んでくださいって言いました」と、フライングについて実戦して見せてほしいという2人の願いも快く叶えてあげていたのだという。

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Koichi Domoto(@koichi.domoto_kd_j)がシェアした投稿

 そうして距離を縮めていった結果、本番直前に2人のところに顔を出して「早く衣装着ろよ!」「これ衣装っす」とやりとりをして笑いを誘っていたそう。そんな仲睦まじい姿を、堂本がInstagramで投稿しているのも、実に微笑ましい。後輩たちにとって大先輩である堂本はなかなか近づきにくい存在になっているのかもしれないが、堂本にとっても舞台があるからこそフレンドリーになるきっかけが掴めるということだろう。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる