Fish and Lips「会いたくなったら」、初のサブスク配信曲がバイラルチャートイン 現役高校生らしい瑞々しいメロディ

Viral Chart Focus

 Spotifyの「Daily Viral Songs(Japan)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top Songs」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたランキング。同チャートの9月27日付のTOP10は以下の通り(※1)。

1位:しぐれうい「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」
2位:原口沙輔「人マニア」
3位:Sugar Goose「Fast」
4位:Kenya Grace「Strangers」
5位:BE:FIRST「Mainstream」
6位:RIIZE「Get A Guitar」
7位:Fish and Lips「会いたくなったら」
8位:V「Slow Dancing」
9位:Leina「どうでもいい話がしたい」
10位:炒炒「Night Dream」

 バイラルチャートをチェックしていると、今年になって新たな動きが出て来たように思う。K-POPグループやボーイズグループ、今やグローバルアーティストになりつつあるYOASOBI、imaseなどの新鋭シンガーソングライターなども相変わらず強いが、そこに若手の邦楽バンドが名を連ね、ロングヒットを記録するようになった。ヤングスキニーやねぐせ。など、昨年から兆候はあったが、今年になってからその数が増えた印象がある。チョーキューメイ、シャイトープ、Conton Candy、トンボコープなどが、例として挙げられるだろう。

 今回、7位にランクインしているFish and Lipsもこの中の一組になりそうだ。Fish and Lipsは、埼玉県鳩ヶ谷市出身のスリーピースバンド。全員現役高校3年生である。バンドの公式Instagramによると、初ライブが『JYOJI-ROCK U22 GRAND PRIX 2022年 春大会 NEO』(2022年1月3日)への出場で、160バンドが参加した中、決勝大会まで駒を進めている。以降、彼らは精力的にライブ活動を展開。2022年1年間で、イベントや大会など24本(1本は弾き語り)のライブをしている。彼らが現役高校生ということを考えれば、かなり多いと言えるのではなかろうか。さらに、現在、Eggsで公開されている曲は2曲。公式Instagramにアップされているライブのセットリストなどを見る限り、オリジナル曲はもっとあるようで、彼らがいかにライブに重点を置いているのかがわかる。

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