THE JET BOY BANGERZ、10人で歌った“新たな世界を切り拓く意志”　強力なパフォーマンスを生み出す賑やかな個性に迫る

「今後楽曲が増えたとしても、デビュー曲は何より大切な1曲」

――ではここからは楽曲のお話を。EXILE SHOKICHIさんプロデュースの「Jettin'」（作詞：SHOKICHI・Yohei／作曲：Zaydro・Yu-ki Kokubo・JUNE／編曲：Zaydro）は、すでにBillboard Japan Hot 100のTOP10入りを果たすほどの勢いを見せていますが、デモを受け取った時の印象はいかがでしたか？

中村：最初にデモを聴かせていただいた時の印象は、曲調がめちゃくちゃカッコよくて！　デビュー曲からこんなに素敵な曲をいただけると思っていなかったので、みんなノリノリで聴いていましたね。

古嶋：最終的な作詞はSHOKICHIさんがしてくださったんですが、作詞をする前にメンバーとディスカッションをする時間を作ってくださって。デビューにかける想いやメンバー一人ひとりの心境などを話して、そこから出た言葉をリリックに入れてくださいました。

――例えば、どんな言葉を？

エイロン：〈ハイプレッシャー〉や〈Trouble〉”といったワードは、僕らがデビュー前に行なった武者修行で感じたものですね。

NOSUKE：あと、反骨精神とか余裕感もイメージしてたよね？

エイロン：そうそう。それをもとに、今の僕らに合った等身大の歌詞をSHOKICHIさんが書いてくださって。完成した曲を聴いた時は、感動して鳥肌が立ちました。

古嶋：たとえ壁にぶち当たったとしても、新たな世界を切り拓いていくんだ！　っていう僕らの強い想いが込められている歌詞なので、今後さらに楽曲が増えたとしても、何よりも大切な1曲になるんだろうなと感じています。

――しかも、「Jettin'」はメンバー全員のソロパートがあるそうで。

NOSUKE：そうなんですよ～。

桑原：今回は歌割を決める前に成果発表をする時間があって、ボーカルも含め、一人ひとりがプロデューサーの皆さんの前でラップを披露したんです。それを踏まえてSHOKICHIさんが歌割を振り分けてくださって、今回は全員がソロパートをもらえることになりました！（一同拍手）

石川：みんな、それぞれ違ったカッコよさを発揮してるし、記念すべきデビュー曲なので、10人全員の歌声が入ることが決まってよかったです。

――各自の歌唱パートについても探っていこうと思います。まず、歌い出しの〈Aye yeah yeah yeah〉を担当しているのは？

石川：僕です。曲の第一印象として、きっとファンの方は「ここは絶対僕のパートじゃないだろ」って思うと思うんですよね。普段のキャラ的に。

宇原：いや、似合ってるよ？

石川：ありがとう。でも、こういう荒々しい感じは、あんまり想像がつかないと思うんです。だからこそ、普段とのギャップをお見せできるように、低音の発声を研究しながらレコーディングに臨みましたし、生でパフォーマンスする時に皆さんを驚かせられたらいいなと思っていました。サビ前の〈前に見えるRival〉はファルセットで歌っているんですが、ファルセットを強く出せるのが自分の強みだと思っているので、サビに向けて一気に盛り上げられるようにレコーディングしました。

佐藤蒼虎：僕の見せ場は、歌い出しの晃多くんの後、〈ゼロを1に変える〉というラップパートですね。この部分はSHOKICHIさんが「ここでガツンとイメージをつけて曲が始まるから、そのつもりで歌ってほしい」とおっしゃっていたので、そのイメージで歌わせていただいています。

――「RAGING BULL」のレコーディングでは、OKが出た後もしばらく粘って歌っていましたが、今回も粘ったんですか？

佐藤蒼虎：粘りました（笑）。いろんなパートをやりたかったので、他のパートにも挑戦してて。

NOSUKE：そうなの！？

佐藤蒼虎：実は（笑）。結局そのパートはいただけなかったんですけど、良い練習になったので、今後に活かせたらなと思います。

――雄飛さんは前作と同じく、Aメロの入りやサビ頭など“曲の顔”となる部分を任されているようですね。

宇原：そうですね。僕、グループの顔なので（キメ顔）。

一同：あはははは！

宇原：ただ、曲の顔ということで前回以上に気合いを入れて歌わせてもらったんですけど、「RAGING BULL」の5倍くらい難しくて！　特にサビの階段を下っていくようなフレーズは、何度も練習してからレコーディングに臨みましたね。サビ頭の〈ハイプレッシャー〉のところは、SHOKICHIさんもこだわりたいとおっしゃっていたので、50回くらいテイクを重ねました。僕らが今背負っているプレッシャーを力に変えて突き進んでいくぞ！　という意気込みで熱く歌わせていただきました。

古嶋：僕は1Aの〈広がっていくヴィジョン〉というラップパートを歌っているんですが、その前が雄飛くんで、ここでガラッと曲の雰囲気が変わるので、歌い方も雄飛くんからのギャップが伝わるようにこだわりました。レコーディングの時、先に雄飛くんが歌い終わっていたので、その歌声を聴きながら「この表現とどう違いを見せたらいいんだろう？」って悩みましたね。その結果、僕らしくやんちゃな感じに振り切ろうと思って、ちょっとしゃがれた声を意識してレコーディングしました。

――課題曲に続いてまだ2曲目ですけど、誰がどこを歌うというのは、自分たちでわかるものなんですか？

宇原：ボーカルに限って言えば、大体わかりますね。

エイロン：デモをもらった時に、ボーカル3人で「雄飛、絶対こことここだよな」「晃多は哀愁を帯びた声だから、絶対Bメロだと思う」って話してたんですけど、それも全部合ってました。

古嶋：それだけお互いのことをわかってるって、すごいな。

――〈Aye yeah yeah yeah〉も晃多さんパートだと思っていました？

エイロン：あっ、それだけちょっと予想外でした（笑）。でも、僕が歌っているBメロの〈呼吸が早くなる Ma boys〉は、デモを聴いた時から「ここは僕だろうな」と思っていましたね。デモ音源の仮歌も、僕の声になんとなく似てて（笑）。そしたら予想通り、僕に任せていただけることになったので、自分の武器であるハイトーンと疾走感のある表現を活かしてレコーディングしました。