BTS V、SUGAとともに乗り越えた“試練の日々” 天真爛漫な天性のアイドルが音楽と真剣に向き合うまで

 BTSのSUGAがゲストと飲み食いしながらトークするYouTubeオリジナルコンテンツ『SUCHWITA』に、満を持してVが登場。これでBTSメンバーが全て出演したことになる。

[슈취타] EP.18 SUGA with V

 SUGAが2022年12月よりスタートさせた同番組、初回のゲストはBTSのリーダー・RMだった。それからBIGBANGのSOLや、SEVENTEENのWOOZIなどバラエティ豊かなゲストを招きながら、BTSのメンバーもJIMIN、JIN、J-HOPE、JUNG KOOKと次々に登場。そして、今回EP.18にて、ついにVが出演したことで、晴れてコンプリートとなった。

 SUGAとVはBTSのなかでも、やや緊張が走る関係性だった。責任感が強いSUGAは何かとメンバーに「もっとこうしたほうがいい」と助言し、ときには小言が多いと言われるタイプ。一方、Vは天真爛漫で自分の好きなことをしていないと「枯れた花」のようになってしまう無邪気なタイプ。真反対の性格である2人は、かつてその距離をなかなか縮めることができなかったという。そんな2人が今では心を許せるメンバーとして本音で語らう様子が見られるのも、BTSを応援してきた醍醐味だ。

 『SUCHWITA』では、2人の関係性を大きく変えた旅行バラエティ『BTS BON VOYAGE Season2』でのハワイ旅について振り返る場面もあった。お互いに気まずいと思いながらも親睦を深めようと、現地でペアのネックレスを購入した2人。そのネックレスを「いまだに持ってるよ」というSUGAに対して、Vはサラッと「ありませんよ」と答えるものだからSUGAはタジタジに。だが、そんな遠慮のない会話ができることも、むしろ心の距離が縮まっているからこそだと思った。

 Vが持参したワインも、フルーツ味の焼酎しか飲めなかったVが「年上メンバーに認められるようなお酒を飲めるようになりたい」と見つけたもの。SUGAもVの家で飲んで、気に入ったという1本だ。ネックレスにしてもワインにしても、これまでいくつもの時間と経験をともにしてきたBTSには思い出が語り尽くせないほどある。そんな7人が現在はソロ活動を続けている。そして、それは今とてもいい方向に向かっているのだと今回の『SUCHWITA』で改めて実感した。

 Vが、このタイミングで『SUCHWITA』へと登場したのは、メンバーの中で最後にソロアルバムをリリースしたことも大きな理由だった。彼がソロアルバムの作業を始めたのは、およそ3年前からだったという。その様子をSUGAも気にかけていたようだが、仕上がったアルバム『Layover』には驚きを隠せなかったようだ。アイドル性のあるステージパフォーマンスで、多くのファンを魅了してきたV。ソロアーティストとしても、その要素を存分に発揮するのではと思いきや、『Layover』に収録された楽曲たちはVのバリトンボイスが活かされたゆったりとした曲調ばかり。Vいわく「僕がリラックスして聴ける曲」を軸に作られたアルバムなのだそう。

 とはいえ、そのくつろげるサウンドとは裏腹に「Rainy Days」「Blue」「Love Me Again」「Slow Dancing」「For Us」の5曲全てのMVを収録したという力の入れようにも驚くSUGA。Vは曲ごとに思い浮かんだイメージを映像に収めて伝えたかったのだそうだ。日々、世界中の音楽を聴いているVは、やりたいことが次々に浮かんでくるとも話していた。かつてSUGAに「もっと作業したほうがいい」「もっと音楽を聴いた方がいい」と言われていたころからは考えられないほど、音楽に情熱を傾けているV。そしてV自身も「BTSとして鍛えられた声でソロアルバムをレコーディングできました」と言う。BTSとしての活動が彼を大きく成長させたこと、そして「7人で見せる時が僕が見せる姿の中で、一番最高だと思っている」とも。

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