稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾、テレビ番組でも活躍した2023年夏 出川哲朗とのトークから改めて感じた好きなことを貫く大切さ
稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾による教育系バラエティ番組『ワルイコあつまれ』(NHK Eテレ)の夏休みスペシャルが8月19日に放送された。今回のスペシャルでは、太田光、出川哲朗、阿佐ヶ谷姉妹など豪華ゲストも出演。特に共演実績の多い太田や出川の登場で、いつも以上に賑やかな回となった。
まずは、香取が慎吾ママに扮して歴史上の人物とトークを展開する「慎吾ママの部屋」に、平賀源内になりきった爆笑問題・太田光が登場。話す内容こそ平賀源内にまつわるエピソードではあるものの、太田の「隙あらば暴れていこう」という勢いは健在だ。
「おい! どうなってんだ〜!」とかき乱していく太田を前に、「今日は大変そう!」と言いながらも、「ハイッ!」と手を叩いて場の空気を切り替え、笑顔でまとめていく慎吾ママの進行っぷりは長年の付き合いを感じさせるものがあった。
そんな香取が今度はかき乱す側へと回ったのが、出川哲朗をゲストに招いた「子ども記者会見」のコーナー。ワルイコたちが記者となって遠慮のない質問をするコーナーであることを司会の稲垣が説明すると、出川が「僕には1ミリもワルイコには見えません、ハハハハハ!」と余裕のあるキャラを装う。
すると、子ども記者のひとりに扮した香取が、「最初にちょっと座り方がこういう感じで芝居じみたことをしたのは失敗だと思ってますか?」とイジっていく。そうして痛いところを突かれるのはリアクション芸人としては、きっと“おいしい”展開だ。「なんだ君は!」「勝手に人の心を読むな!」と焦った表情を見せつつも、どこか嬉しそうだった。
一方で、そんなリアクション芸人の“痛がっている”ところを見ると「可哀想に思ってしまう」「それって面白いんですか?」という子ども記者からの声も。この鋭い意見に出川は「それはもうしょうがないですね」「やっぱり100人が100人全員笑ってもらうって、なかなかお笑いって種類があって難しいと思うんで」「80人くらいの方が、僕が痛がってるのを見て、“こいつバカだなしょうもねーな”って笑ってくれれば嬉しいので」「その残った20人の人まで“こっちは体張って頑張ってるんだから笑ってくださいよ”っていう思いはない」と真摯に答える。
その回答に、香取も真剣な表情で「“可哀想だな、面白いんですか?”っていう意見と、“あいつバカだな、面白いな”って意見と、この割合って変わってきたんですかね?」と質問。きっと、世のなかの動きに考えるところがあったのだろう。しかし、出川の答えは、「僕の考えは一緒だと思います」と実に冷静。
「でも、昔よりもこの20人の声が大きくなったんだと思います。その20人の声のほうを重要視するようになっちゃったので……」「正直、僕は割合は変わらないと思いますけどね」と、おふざけ一切なしで答えていたのが印象的だった。