稲垣吾郎のなかにある“かわいい”顔 憧れの先輩・男闘呼組との再会、園芸、舞台『サンソン』……充実の上半期を振り返る

 「僕もね、意外とかわいいところあるんですけど」とは、7月30日にオンエアされた『趣味の園芸「稲垣吾郎 グリーンサムへの12か月」』(NHK Eテレ)での稲垣吾郎の発言だ。2023年上半期は、稲垣吾郎のなかにある“かわいい”顔があらためて認識される機会が多かったように思う。

 同日の放送では、ガーデナーの天野麻里絵氏に教わりながら寄せ植えに挑戦した稲垣。すると、のびのびと育つ寄せ植えに仕上げるためには、育ち方が異なるタイプを組み合わせるといいという話に。高さが出るタイプ、こんもりしたタイプ、しだれるタイプと、3つの異なるタイプを前に、天野氏から「新しい地図の3人でたとえるなら?」と振られた稲垣は「どうなの? どれだろうね。僕はどれだろう?」とそれぞれの植物をじっくりと観察する。

 「上に伸びるのは勢いよく元気のある香取くんって感じじゃない?」「こんもりは、まとまりのいい感じは吾郎さんぽいけど……」と分析を始めるも、「でも草彅くんも別に垂れる感じはなくない? どっちかと言うと僕のほうがしだれてないですか(笑)?」と笑いを誘い、「蔓性の植物が好きなので、僕がやっぱりしだれ系じゃないですか?」と軌道修正。「香取くんがこんもりまとまりがいい感じで、器用なんでね! すごく周りのことも考えてとりもってまとめ役という感じで」「草彅くんは猪突猛進で、まっすぐ行くタイプなので、上に上昇する感じ(の高さが出るタイプ)で」「よろしいでしょうか?」とにっこり笑って締めくくった。

 なんとかひねり出した稲垣に対して恐縮気味に「ありがとうございます」と言うガーデナーの天野氏に、「番組スタッフが求めてるだけですから」なんて無茶振りをするテレビスタッフたちへの微笑ましい塩対応っぷりも、最近ではお馴染みになってきた。

 また、そうした辛口な対応をしながらも、株を選んだ際には「白い香取くん(ユーフォルビア)と、紫の草彅さん(アンゲロニア)と、しだれた僕(ヘミグラフィス)」と言ってみたり、鉢のなかに隙間を感じると「どんどん新しい地図の3人は成長していくから!」「こいつ(草彅)とかどんどん上にいきそう、こいつ(香取)もこんもりいくから、こいつ(稲垣)は結構上品なんですよ。大人しくしだれていくんで」と、そのノリを踏まえて番組を進めていくところも稲垣のチャーミングなところだ。

 番組のみならずプライベートでも植物の成長を楽しむ稲垣は、雑誌『JUNON』2023年9月号のインタビューでも「葉っぱ一枚でも水に差しておいたら根っこが生えてきたり、丈夫な植物だったら挿し木や接ぎ木もできるだろうし。そういう動きがあると、おもしろいなと思う」とコメント。葉っぱから生えた小さな根っこを愛しく見つめる姿が容易に想像できるところも、最近になって新たに定着した稲垣のイメージと言えるのではないだろうか。

[趣味の園芸 やさいの時間] 新レギュラー!【稲垣吾郎・大家志津香】| NHK

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる