新世代歌い手グループ I clown-あいくら-、初ワンマンでファンに感謝 メンバーの表情に満ちた未来への期待

 一方、BLACK公演では、2曲目からセットリストが大きく変わり「euchre」、「Bullshit」のオリジナル曲に続いて、れふくんとるむによる「マトリョシカ」(ハチ)、ゆたとなっちゃん!による「サマータイムレコード」(じん)、すぃかぁとれふくんによる「ロキ」(みきとP)とユニットで魅せるパートへ。「マトリョシカ」はれふくんのネックレスが取れてしまい、るむが直すのを手伝うと客席から歓声が上がる場面もあった。

 そしてMCパートでは、ゆた&るむチームとすぃかぁ&れふくんチームに分かれてジェスチャーゲームに。制限時間内に紙に書かれたお題を多く相方に伝えられた方が勝ちというルールで、負けたチームは苦いお茶を飲むという罰ゲームつきだ。ちなみに、なっちゃん!は審判で、引き分けだった場合はなっちゃん!がお茶を飲むことになっている。

 結果はゆた&るむチーム1問正解、すぃかぁ&れふくんチーム3問正解で、すぃかぁ&れふくんが勝利。負けたゆたとるむは罰ゲームで苦いお茶を飲み渋い顔をしていた。

 BLACK公演で印象的だったのは、ゆた・すぃかぁ・れふくんの3人での「ヒバナ」(DECO*27)や、るむとなっちゃん!による「ベノム」(かいりきベア)といったWHITEとは異なる選曲でのユニット歌唱。それぞれのボーカルの強みや個性が違った形で引き出され、両公演とも参加した人も楽しめたのではないだろうか。そして5人揃って最後の2曲「廃墟の国のアリス」(まふまふ)、「パンダヒーロー」(ハチ)を熱唱。「パンダヒーロー」では、両手でパンダの耳を作るポーズに盛り上がりをみせた。

 熱気に包まれたなか、ステージを後にしたメンバーたち。ステージを見つめる観客からは、余韻が抜けていない様子が伝わってくる。その熱をさらに高めたのは、突如ステージスクリーンに映し出された「超重大発表」の文字だった。

 「マルイ(OIOI)×あいくら コラボグッズ発売決定」「東阪ライブツアー開催決定」が発表され、驚きの声が会場のあちこちから聞こえてきた。再登場したメンバーも嬉しそうな面持ちだ。

 熱気に包まれる中、アンコール1曲目は「千本桜」(黒うさP)。盛り上がらないわけがない。合いの手も相まって会場中に一体感があった。

 MCでは、改めて5人からひとりずつ挨拶。「はるせを入れた6人をこれからも愛してください」と新しい未来への意気込みも聞くことができた。

 また、はるせからWHITE公演とは異なる内容の手紙がサプライズで用意されていた。この場に立つことができない表現しがたい感情を一生懸命、言葉を選んで伝えようとする涙と少しの笑いを交えた手紙だった。ぼろぼろと涙を流すメンバーの姿に、もらい泣きをした人も多いはずだ。

 全体写真の撮影の際には、ファンと協力してペンライトで一面ピンクの景色を作り上げるというメンバー想いの粋な計らいが。

 アンコール最後の曲は「ワイルドカード」。最後に「ありがとう」の言葉が全員から贈られる。ステージから去るメンバーの表情は、新たな一歩に挑む期待で満ちているように感じた。

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