シャイトープ、バイラルチャートで存在感を発揮 「ランデヴー」が若者の注目を集める理由は?
Viral Chart Focus
Spotifyの「Daily Viral Songs(Japan)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top Songs」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたランキング。同チャートの8月16日付のTOP10は以下の通り(※1)。
1位:99 God「Bodega」
2位:シャイトープ「ランデヴー」
3位:Icekun「Selfish girl」
4位:あめんぼぷらす, チバニャン「カイホウエクササイズ」
5位:nyamura「you are my curse」
6位:崎山蒼志「燈」
7位:Jung Kook, Latto「Seven (feat. Latto) (Explicit Ver.)」
8位:FANTASTICS from EXILE TRIBE「Tell Me」
9位:LONGMAN「spiral」
10位:シャイトープ「pink」
今回は2位にランクインしているシャイトープ「ランデヴー」にスポットを当てる。同曲は4月25日にリリースされた彼らの3作目のデジタルシングル『誘拐/ランデヴー』の中の1曲だ。6月15日付の同チャートで41位に初登場すると、その後じわじわと上昇し、7月6日に初めてトップ10圏内の7位入りを果たした。以降も、根強い人気で着実に順位を上げ、8月14日付の同チャートで首位にあと一歩の2位につけた。ここで注目したいのは、同日付の同チャートで「ランデヴー」(2位)、「pink」(19位)、「部屋」(30位)、「桃源郷」(63位)と、計4曲が100位内にランクインしていることだ。ビッグアーティストのサブスクリプション音楽配信サービスが解禁になったり、レジェンド級のアーティストが逝去するなどして、同アーティストの楽曲が複数100位以内に名を連ねるパターンは過去に何度かあったが、ニューカマーの曲が4曲もランクインするのはあまり前例のないパターンである。
シャイトープは、佐々木想(Vo/Gt)、ふくながまさき(Ba)、タカトマン(Dr)からなる大阪在住の3ピースバンドだ。2022年6月、大学時代の部活動の仲間で結成され、同月に初音源となるデジタルシングル『マーガリン』をリリースしている。2023年はすでにシングル4作品をデジタルリリースし、現在、Spotify上で視聴できる音源は全10曲。どの曲も佐々木の歌声を生かした、繊細かつタイトなバンドアンサンブルが印象的だ。