亀梨和也が作り出す誰も予想しない世界 『わっしょいCAMP! in Dome』にも反映された“イズム”を感じる演出

 東西のジャニーズJr.総勢200人が出演するドーム公演『ALL Johnnys' Jr. 2023 わっしょいCAMP! in Dome』。7月16、17日に行われた大阪・京セラドーム公演の一部がYouTubeにて生配信されただけでなく、演出を亀梨和也が手がけたことが明かされるなど、初日の公演終了後には、ジャニーズJr.の奮闘はもちろんのこと、演出にも注目が集まった。

 
 
 
 
 
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 「だるまさんがころんだ」ーー生配信では4人のジャニーズJr.が昔ながらの遊びを楽しむシーンからスタートする。思いのほか静かな始まりに驚いたのも束の間、徐々にアクセルを踏むようにして、歌唱に激しいダンスと、ジャニーズJr.たちの熱気と共に盛り上がりを見せた。亀梨の演出は公演終盤のエンドロールで明かされ、それを知れば答え合わせのように“亀梨イズム”を感じる節がある。大きく言えば、静と動を操る流れは亀梨らしい演出と言えるだろう。

 亀梨はKAT-TUNのグループ活動に加えてソロとしても、8月18日に約4年振りの2ndソロシングル『Cross』をリリースしたほか、2017年にはソロツアー『KAT-TUN KAZUYA KAMENASHI CONCERT TOUR 2017 The一 ~Follow me~』を開催。全国17都市をまわる中では、出身地である江戸川区での凱旋ライブも実現させるなど、亀梨の人柄や感謝の心はこうしたところからも伝わってきた。

 ソロコンサートでは、ベートーベンのピアノソナタ第14番「月光」を始めとするクラシック音楽を組み、ピアノの旋律が響く、静かな流れから情熱的なダンスへと緩急あるパフォーマンスを披露。誰もが予想だにしない角度から入るセットリストは、『わっしょいCAMP!』の配信パートにも通ずるものを感じた。直近のKAT-TUNのライブでも、ソロステージで「夜は空いてる」(『KAT-TUN LIVE TOUR 2022 Honey』)、「未完成な」(『KAT-TUN LIVE TOUR 2023 Fantasia』)を披露してきたが、わずか数分のパフォーマンスではあるもののショートフィルムのようなストーリー性の高い構成、深みとある種の重みを含んでおり、見る者の心に爪痕やメッセージを残した。

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