CHS「Too Much Sunshine」、BTS Vのレコメンドでバイラル1位に初登場 酷暑を涼しく乗り切るチルナンバー
CHSは韓国・ソウルを中心に活動するインストゥルメンタルバンドである。バンドのキーパーソンは、作曲を手掛けるチェ・ヒョンソク(Gt)。韓国のフェス『DCL Camp』にも出演し、Spotifyによれば、2018年に初音源として「Too Much Sunshine」をリリースしている。今回Vが自身のストーリーでシェアしたのは2019年にリリースされた『Jungle Sauna』に収録されている「Too Much Sunshine-2018 Remastering Version」で、最初のリリースの際の音源と聴き比べると、一音一音がクリアでさざ波などの効果音、ギターソロの余韻も豊穣的。ゆえに楽曲全体の立体感と臨場感が際立っている。
彼らのHPやSpotifyに記載されているバンドの紹介も独特である。普通は経歴やメンバー名が並ぶのが常だが、 “快適な場所”“長い夏”“広い海”など、抽象的なワードが連なっている。そして最後に“誰もが夢に見るような夏の海の音楽だ”と記されている。バンドの自己紹介というより、音楽のコンセプトを紹介しているのである。波の音から始まる「Too Much Sunshine」も、ひとことで言えば、夏の海を彷彿させるチルポップ。海からの風、浜辺の木陰を思わせる清涼感、そして灼熱の暑さの中でボーッとしてしまい、白日夢のような状態に身を任せるしかないトランス感、そして気だるさが同居する心地よさが特徴だ。この“心地よさ”という点では、昨今タイで流行しているシティポップ系の音楽“サバーイポップス”に通ずるものがある。また、1曲の中にレゲエのリズムをメインにした部分があったり、ハワイアンのフレーズを取り入れたり、泣きすぎないフュージョンギターを聴かせたり、コーラスで楽曲全体の浮遊感を増幅させたりと、アプローチも多彩。波が寄せては返すテンポで、極上のサウンドスケープが聴く者を包み込む。Vのストーリーがきっかけになったとはいえ、毎年、記録を更新する猛暑日が多くなっている日本の夏にもぴったりな曲と言えるだろう。
「Too Much Sunshine」には、今、私たちが求める“酷暑と共存する清涼感”があるのかもしれない。
※1:https://charts.spotify.com/charts/view/viral-jp-daily/2023-07-19
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