≠ME、12人全員でファンと交わした約束のステージへ さらなる夢へと繋がる初の日本武道館ライブ開催に寄せて
≠MEが、『≠ME全国ツアー2023「We shout "I am me."」』のツアーファイナルとして、6月29日、30日の2日間にわたって初の日本武道館公演を開催する。2019年2月に活動を開始し、今年で4周年を迎えた≠ME。武道館は、メンバー12人にとっての夢だった場所であり、ファンとの約束のステージでもある。
武道館での「天使は何処へ」は≠MEの集大成のパフォーマンスに
ツアータイトルの『We shout "I am me."』は、6thシングル表題曲「天使は何処へ」の歌詞〈叫べ!/I am ME〉になぞらえたものだ。今年3月に公開された「天使は何処へ」のMVは現在までに450万回再生を突破。初のオリジナルソング「≠ME」やTikTokでのバズで知られる「てゆーか、みるてんって何?」を超え、名実ともにグループの代表曲と言える勢いを見せている。
これまで≠MEは、冨田菜々風と蟹沢萌子がダブルセンターを務める「P.I.C.」、永田詩央里がセンターの「ワタシアクセント」と結成初期の段階からダンストラックに挑戦し、それが=LOVEにも負けない≠ME独自の強みとしてメンバーの自信へと繋がっていった。「天使は何処へ」は1カ月間のレッスンの末に完成させたグループ史上最高難度とも謳われるガールクラッシュなダンスチューン。冨田を先頭にして、間奏のダンスブレイクでは永田や落合希来里、櫻井ももといったメンバーを中心とした、一糸乱れぬ素早いフォーメーションダンスが展開される。一発撮りによるダンスプラクティス動画を含め、このダンスブレイク部分が最もリプレイ回数が多く、何度も観たくなる、魅せられる曲としてファンを拡大していっている印象だ。
“私は私”という強い女性として生きていく決意表明、さらにシングル表題曲としてはこれまでとは違った表情を見せているという意味でも「≠ME」というグループコンセプトを象徴した楽曲と言える。同曲初披露となった4周年コンサート『≠ME 4th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT』以降、グループはツアーの各ステージで「天使は何処へ」のパフォーマンスを磨いてきた。すでに9月には7thシングルのリリースが控えているということもあり、武道館での「天使は何処へ」はこのリリース期間でのひとつの集大成と言えるパフォーマンスになるはずだ。
川中子奈月心を入れた12人全員で武道館に立つということ
武道館公演では、川中子奈月心の出演がアナウンスされている。腰椎椎間板症の治療に専念するため、昨年の10月より休養していた川中子は今年3月の4周年コンサートより一部ではあるものの活動を復帰。だが今回のツアーでは、東京公演以外は大事を取り休演という判断がなされていた。川中子の出演は4周年コンサートと同様に一部になることが予想されるが、それでもメンバー12人で武道館に立ちたい、立つことに意味があるのだという強い意志を感じさせる。リップシーンのみながらも川中子が参加している「天使は何処へ」のMVはそのひとつの表れだ。
先日YouTubeチャンネルに公開されたAdo「ウタカタララバイ(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」の歌ってみた動画は、川中子の歌唱力の高さをあらためて痛感するパフォーマンスであった。彼女のセンター曲としては「君はスパークル」があり、少しずつでもまた姿を見せてほしいというのがファンの総意だろう。