TOMORROW X TOGETHER、「Billboard 200」1位獲得から世界的ブレイクを経て『SWEET』で示す日本ファンへの深い愛情

TXT、日本ファンへの深い愛情

 2023年7月5日、HYBE傘下のBIGHIT MUSICに所属するTOMORROW X TOGETHERが、日本2ndフルアルバム『SWEET』を発売する。

 今作は2022年8月にリリースした日本3rdシングル『GOOD BOY GONE BAD』以来約1年ぶりの日本でのCDリリースで、2021年1月にリリースされた日本1stアルバム『STILL DREAMING』からは2年半ぶりとなる。今年1月に韓国で発売された5枚目のミニアルバム『The Name Chapter: TEMPTATION』は初動販売数が200万枚を超え、デビュー後3年11カ月でのダブルミリオンというK-POPアーティストの中でのデビューからの最短記録をうち立てた。また、Billboardのアルバムチャートである「Billboard 200」ではグループ初の1位を獲得し、19週連続でチャートイン。韓国ではCD売上の音盤チャートだけではなく、タイトル曲の「Sugar Rush Ride」が初めて主要音源サービスであるMelonのチャート「Melon TOP100」TOP3に入り、日本のオリコンチャートでは海外のアーティストとしては7枚連続でアルバムがオリコン週間ランキングの1位を取った初めてのアーティストとなった。

TXT (투모로우바이투게더) 'Sugar Rush Ride' Official MV

 TOMORROW X TOGETHERは2019年デビューで、日本でのデビューは2020年の1月だったため、初期の活動時期がコロナ禍とかぶってしまったことで、ファーストコンサートはオンラインのみの無観客ライブだった。その間韓国のみでファンクラブイベントをオフラインで行ったことはあったが、本格的な有観客のコンサートツアーを行うことができたのがデビューから3年後の2022年だった。しかし、最初のツアーからソウルを含むアメリカ、日本、インドネシア、タイ、フィリピンと世界13都市19公演を成功させた。『The Name Chapter: TEMPTATION』をベースに2023年3月から開催中の2回目のワールドツアー『ACT : SWEET MIRAGE』は、27公演まで拡大し、7月1日、2日には大阪・京セラドームでの日本では初のドームコンサートも控えている。

 このように、デビューから着実にファンダムを拡大し、デビュー5年目の今年、韓国・アメリカ・日本など世界で着実に成績の上昇を形として残してきているTOMORROW X TOGETHERだが、この基盤には、2019年のデビュー直後からアメリカ各地をショーケースツアーで回ったりと、デビュー直後から海外を含め「実際にファンに会うイベント」を積極的に行っていたこと、またオンラインイベントのみの時期でも「僕らにとっては世界中のMOA(TOMORROW X TOGETHERのファンダム名)は皆同じ」という発言などからもわかるように、最初から世界各国のファンダムを意識したような活動をしてきたことが大きいのではないだろうか。オフラインでの海外活動が再開してからは、ツアーの合間にもアメリカのフェス『Lollapalooza 2022』、『Dick Clark’s New Year’s Rockin’ Eve』に出演、日本では『SUMMER SONIC 2022』に出演しており、特に今年の『Lollapalooza 2023』ではヘッドライナーとしての出演が決定している。

TXT Live at Lollapalooza 2022 (Full Performance)

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