SixTONES、シングル『こっから』が大差をつけて首位に 歌詞から演奏まで、音楽的なこだわりを感じる表題曲

 歌詞からは、夢を掴もうともがく泥臭い根性が感じられる。また全体にわたって良い味を出しているのが、べらんめえ口調の特徴的な節回しだ。これからではなく〈こっから〉、始まるんだではなく〈始まんだ〉、簡単にはではなく〈簡単にゃ〉、腹の中ではなく〈腹ん中〉、わかりなさいではなく〈わかんなさい〉、わたしはではなく〈あたしゃ〉……。こうした独特の言語表現が、ファンキーなリズムをうまく乗りこなすように使われることで、曲のグルーヴを増幅しているように思う。

 遊び心に富んだ歌詞、曲の雰囲気に合わせたボーカルテクニック、グルーヴ感抜群の演奏、多くの面で音楽的なこだわりを非常に強く感じる一曲だ。

 一方で、カップリング曲にはEDM系のダンスナンバー「FIREWORKS」、アコースティックギターの優しい爪弾きによる弾き語り風の「Tu-tu-lu」など、表題曲とはまったく異なる方向性の楽曲も用意されている。また、ひずんだギターや強烈なドラムによって原曲よりダークさの増した「ABARERO -Dark Electro Rock Remix-」では彼らの荒々しい一面を強調。ぜひ収録曲全体を通して、グループの魅力を感じ取ってほしい一枚だ。

SixTONES、「こっから」はグループの大きな武器に 『だが、情熱はある』主題歌たる必然性を3つのポイントから探る

SixTONESの新曲「こっから」が素晴らしい。 SixTONES – こっから  日本テレビ系日曜ドラマ『だが、情熱はあ…

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