連載「lit!」第49回:LE SSERAFIM、SEVENTEEN、AB6IX、Agust D、Kep1er……日本公演に備えて聴きたいK-POP
Agust D「AMYGDALA」
Agust Dとして、4月21日に初の公式ソロアルバム『D-DAY』をリリースしたSUGA。BTSのメンバーとしても活躍している彼は6月2日~4日に、神奈川・ぴあアリーナMMで日本単独公演『SUGA | Agust D TOUR in JAPAN』を開催する予定だ。『D-DAY』の中で紹介したい楽曲はたくさんあるのだが、今回はSUGAが韓国の人気歌手・IUとの対談の中で「一番大事で気になる曲」(※2)として語っていた「AMYGDALA」を紹介したい。
Agust D名義の楽曲は、SUGAの率直な気持ちを描いた作品が多い点に特徴があるが、本楽曲もSUGA本人が「どうしてミン・ユンギという人が今存在しているのかを、整理する曲でした。(中略)僕の幼いころからの個人的なメッセージが入っています」と語ったほど、彼の苦労多き過去に触れた作品となっている。リズムを刻むキック音、寂しげなメロディを奏でるエレキギターを中心としたシンプルなサウンドの中に響く、魂の叫びのようなSUGAのラップと歌声が心にじんわりと響く1曲だ。
Kep1er「Giddy」
『KCON』出演後、5月20日よりファン待望の日本初ツアー『Kep1er JAPAN CONCERT TOUR 2023 <FLY-BY>』を開催するKep1er。彼女たちは4月10日に、4thミニアルバム『LOVESTRUCK!』でカムバックを果たしている。初めて“愛”という感情に向き合った9人の少女の物語をコンセプトとした同アルバムには、愛する気持ちを知った少女が抱くさまざまな感情を多彩に表現した楽曲が収録されている。タイトル曲「Giddy」は、ディスコパンクジャンルの楽曲。グルーヴィなベースとファンキーなギター、洗練されたEDMサウンドと、強く惹かれる「君」に愛されたいと願う正直な少女の心を描いた歌詞が印象的だ。サビで猫のような動きが入るダンスは、Kep1erならではのキュートさを兼ね備えたガールクラッシュな表現がさらに深まっており、MVも必見と言えよう。
本稿では紹介し切れなかったが、5月にはTWICE、PENTAGON、Billlieが来日公演を行い、6月にはBLACKPINKの大阪公演、7月にはSTAYC、TOMORROW X TOGETHER、8月にはaespaと、今後も話題のアーティストの来日が相次ぐ。過去の楽曲を改めて一から聴き直し、コンサートに向けてセットリストの予想や準備をするのも来日公演の楽しみのひとつ。この週末は「来日に備えて聴きたいK-POP」をテーマに、音楽をじっくり堪能する時間を設けてみてはいかがだろうか。
※1:https://www.mk.co.kr/star/musics/view/2023/04/256527/
※2:https://youtu.be/OP9I2w7UMDc
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