Dannie May、結成4周年記念ライブで届けた感謝と決意 双方向で熱量を交換しあう祝福ムード全開のステージ

Dannie May、4周年記念ライブ

 Dannie Mayが3月18日、SHIBUYA CLUB QUATTROで『Dannie May 4th Anniversary "帳"』を開催した。始動4周年を記念して行われた本公演では、これまでの感謝と未来への決意を込めた、熱いライブが繰り広げられた。

Dannie Mayライブ写真
Yuno

 この日はあいにくの雨模様。春先とは思えない寒い日となったが、フロアには若い男女を中心とした多くの観客が集まっていた。定刻に暗転すると、バースデーソングを和風にアレンジしたSEをバックに、まずはサポートドラマーの成瀬太智が登場。続いて、白を基調とした衣装で揃えたマサ(Vo/Gt)、田中タリラ(Vo/Key)、Yuno(Vo/Kantoku)が姿を現すと、観客たちはあたたかな拍手や手拍子で彼らを迎えた。早くもお祝いムード全開な会場に、3人は満面の笑みを見せた。

 ライブは「バブ28」でしっとりと幕開け。マサのアカペラに、田中タリラ、そしてYunoのコーラスが重なり、唯一無二のハーモニーを奏で始める。太陽のようなオレンジの光に包まれた会場で、観客たちは身動き一つせず、その美しい歌声に聴き入っていた。心地よい空間に一気に熱を放ったのは、「黄ノ歌」。苦悩しながら生きる者たちへの力強いメッセージを受け取った観客たちは、手を高く掲げながら飛び跳ね、会場を揺らす。続く「灰々」では、ダウナーな空気感と中毒性の高いメロディで、Dannie Mayならではの世界観を見せつけた。

 MCでは、まずはマサが「Dannie May 4周年ライブ、ようこそいらっしゃいました! 1年ぶりのクアトロ。こんなメモリアルな日に集まってくれてありがとう」と挨拶し、田中タリラは「最初(ステージに)出てきたとき、嬉しかったね。SEが始まって(みんなの前に)きたとき、俺にやけが止まんなかったっす」と、登場時の景色を思い返しては笑顔を見せる。

Dannie Mayライブ写真

 そして、Yunoの「今日は周年ライブっぽいセトリにしてきたんで。久しぶりに聴ける曲もたくさんあると思うんで、みなさん楽しんでください」という言葉を合図に、「たぶん、80年」へ。MVでは、大切な人のために不器用な手つきでケーキを作る真っすぐな少年の姿が描かれていたが、周年ライブの場で聴くと、ファンやメンバー、そしてDannie Mayというグループそのものへのラブソングにも聴こえる。〈愛すれば届く 完璧じゃなくていい 感じること全部 伝えたい とまらないよ〉と、心を込めて歌う3人の姿に大きな感動を覚えた。

 「ちょっとだけ動き足りないんじゃない?」とマサが悪戯な笑顔でフロアに問いかけると、「一生あなたと生きていくなら」が始まる。マイクを片手に一人一人へ語り掛けるように歌うマサに対し、観客たちは大きく手を振ったり、頭の上で手拍子をしたりして応える。その様子を見たマサが、「みんな可愛すぎる! むちゃくちゃ可愛い!」と曲中に思わず叫びだす場面も。

 ここで、2月リリースの「KAMIKAZE」、3月リリースの「OFFSIDE」と、2カ月連続で配信リリースした新曲を連続で披露。ライブでは初披露だったにもかかわらず、最初から熱いノリが生まれ、メンバーは驚きながらも嬉しそうな表情を見せる。高まったフロアへ、さらに「玄ノ歌」を叩きつけ、ボルテージは早くもピークに達する。本能のままに踊り狂う観客たちで会場は熱気を帯びていき、ステージ上の3人の額や首元には汗が光っていた。

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