乃木坂46 弓木奈於、櫻坂46 大沼晶保、日向坂46 森本茉莉……トリッキーキャラで頭角現す坂道グループの次世代バラドル

 乃木坂46 弓木奈於、櫻坂46 増本綺良、日向坂46 森本茉莉など、坂道グループの中でもキャラの強さで人気を博し、グループ内で独自のポジションが築くメンバーがいる。どのグループにもクセの強いメンバーが存在し、上手くハマればバラエティやラジオの仕事につながるなど、トリッキーキャラの需要は少なくない。

乃木坂46 弓木奈於

 乃木坂46において独特な感性でブレイク中なのが4期生の弓木奈於。彼女の特徴は、はんなりとした雰囲気からノーモーションで繰り出される天然発言。謎のコメントや頓珍漢な行動は「弓木ワールド」と呼ばれ、メンバーだけでなく、共演する芸人たちを唸らせてきた。ファンの間で話題となったのが、『乃木坂46時間TV』(2022年2月21日放送)の企画「バナナマン&メンバーが選ぶ!ベストソング歌謡祭」にて弓木が、当時卒業したばかりの生田絵梨花がセンターを務めた「僕がいる場所」を1位に挙げた時の会話。弓木は1位に挙げた理由を説明する中で「生田さんはまだご存命なんですけど」と話しだし、バナナマンの二人から総ツッコミを受ける。さらに「生田さんにいただいたものは今でも心に残っていて」と話す弓木に、設楽統が「何が残っているの心に」と聞くと、笑顔で「首根っこを掴まれたりとか」と回答し天然ぶりを発揮した。弓木の魅力は、エキセントリックではあるものの、それがボケとして狙ったものではなく、何事にも常に本気で取り組むところだろう。そんな一生懸命な姿勢に好感が持てるのだ。

 また、2020年10月からアルコ&ピースの生放送ラジオ『沈黙の金曜日』(FM FUJI)に中田花奈の後任としてアシスタントMCに抜擢され、ジワジワと“フリースタイル”なキャラクターで頭角を現す。平子は「弓木というフリースタイルに、僕らがどれほどついていけるかを試されている」(『100%ムックシリーズ 完全ガイドシリーズ321 リスナーが本気で選んだ人気ラジオ番組完全ガイド』より)と、弓木の才能を評している。

 その才能が買われ、2021年6月に自身の冠番組『乃木坂46弓木奈於とやみつきちゃん』(ひかりTV)が放送。昨年12月の最終回で森田哲矢(さらば青春の光)が「この子は本当に数年後バラエティを席巻してるんじゃないか」と絶賛。ただ、昨年10月に『踊る!さんま御殿!!』に(日本テレビ系)出演するも、さんまからバラエティの洗礼を受け、収録後に行われたインタビュー(双葉社『EX大衆』2022年11月号・田村真佑×弓木奈於対談)で「3日泣きました」と落ち込むことに。『沈黙の金曜日』で平子は「準備していたトークを期待される人ではない」と弓木を慰めていたが、番組の趣旨やMCによってフリースタイルへの評価が大きく変わるようだ。昨年は『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)や『ラヴィット!』(TBS系)などに出演。今年3月8日には『アルピーテイル』(テレビ朝日系)にゲスト出演し、即興コントに挑戦するなど、徐々にバラエティへ進出し始めている。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「音楽シーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる