WOLF HOWL HARMONYら『iCON Z』候補生グループがバイラルヒット アツく競い合うスキル&個性が発揮された楽曲に
最後に、敗者復活組の2人とDEEP SQUADメンバー2人からなる4人組のWOLF HOWL HARMONY(以下、WHH)。ボーカリストとして評価されたメンバーが集められており平均年齢が最も高いグループでもある。課題曲「LOVE RED」は、シンプルなサウンドにヒップホップ/R&Bの要素が詰め込まれたバラード。途中のメロウなラップやハイトーンが響くサビなど、歌唱力や表現力が試される一曲だ。
この「LOVE RED」が大きく再生回数を伸ばした所以について考えるとすれば、毎日の生配信などの地道な発信活動や、各メンバーのスター性といった要素は無視できない。だが、ここではあくまで歌声における“個性の立ち方”に触れたい。
声を聴いてすぐに名前が浮かぶかどうかというのは、グループとして非常に重要な要素である。前章でデビューを決めたLIL LEAGUEに関しても、声の個性においては他の候補生グループを圧倒する魅力があった。そこに関して、このWHHは非常にバランスがいいのだ。プロシンガーとしての経験が豊富な杉山亮司と比嘉涼樹は、楽曲に合わせて個性を立たせることにかけて抜群の力を発揮する(これは同じDEEP SQUADであるTJBBの宇原にも言える)。なおかつ、ギレルメ マサユケ トマジ 西村と沓野広翔も同水準の魅力を放っており、特にサビの沓野の歌声はハイライトと言えるほど鮮烈な印象を残す。そうした個性の立ち方に加えて、4人の人となりや空気感が楽曲を通して伝わり、観る人を惹き込んでいるのではないだろうか。
とはいえ審査に関して言えば、このまま順調に進めばすでに各グループともデビューの規定ラインを越えるほどの人気を有している。それはつまり、当初の予想以上に大きな『iCON Z』のファンダムができており、日々熱狂している人がいるということだ。同じ期間にバイラルTOP10入りを果たし、新星グループとして勢いを増すLIL LEAGUEも含め、今後の動向を見守っていきたい。
※1:https://www.oricon.co.jp/rank/cos/w/2023-01-23/
■ダウンロード/ストリーミングURL
WOLF HOWL HARMONY
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JET BOY BANGERZ
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KID PHENOMENON
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LIL LEAGUE
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