乃木坂46『11th YEAR BIRTHDAY LIVE』で注目すべき3つのポイント “声出し”解禁や新期生加入が与える影響は?

 乃木坂46の『11th YEAR BIRTHDAY LIVE』(以下、バスラ)が、2月22日から5日間にわたって横浜アリーナにて開催される。

 昨年5月に行われた10thバスラはグループ史上過去最大規模となる会場の日産スタジアムで開催され、2日間で14万人を動員した。今年は日産スタジアムからもほど近い横浜アリーナが会場に選ばれ、同会場でバスラが開催されるのは、西野七瀬から秋元真夏に送られた「真夏、おかえり」のメッセージが伝説となっている2014年の2ndバスラ以来となる。本記事では、11thバスラでの注目ポイントを大きく3つに分けて紹介していきたい。

32ndシングル新選抜、新曲初披露への期待

 3月22日にリリースとなる32ndシングルの選抜メンバーが、2月19日深夜放送の『乃木坂工事中』(テレビ東京)にて発表となる。前シングル『ここにはないもの』でセンターを務めた齋藤飛鳥、さらに11thバスラ最終日に卒業コンサートを控える秋元真夏がグループから旅立つ乃木坂46は、今回の32ndシングルで本格的に3期生〜5期生中心のフォーメーションへとシフトしていくこととなるだろう。誰がセンターになり、初選抜となるかという話題についてここで言及するつもりはないが、乃木坂46の新章を飾るセンターに相応しいメンバーは自ずと示唆されているようにも思える。

 期待したいのは11thバスラの初日、一部のメンバーを除く乃木坂46の全体ライブにて、この32ndシングル表題曲が初披露されるのではないかということ。「ここにはないもの」や31stシングル曲「好きというのはロックだぜ!」を例に、最近の乃木坂46は選抜発表から初披露までのインターバルが短く、バスラという絶好のお披露目の場ということも含めて、新曲がパフォーマンスされるのは間違いない。同時にそれは(新)センターの挨拶と決意表明のステージでもある。

約3年ぶりの声出し解禁

 乃木坂46、櫻坂46、日向坂46のオフィシャルサイトにて、マスク着用を条件に声出しが解禁されることがアナウンスされた。2月3日のガイドライン改訂発表から、乃木坂46としては今回の11thバスラが初めてのライブとなる。2020年2月に坂道研修生から4期生として合流した5人(研修生としては、2019年開催の『坂道グループ合同 研修生ツアー』がある。また、加入直後に開催された8thバスラのパフォーマンスには参加していない)、さらに5期生にとってはコールありのライブは初体験。現在、11thバスラに向けて、10日間にわたって毎日生配信されている「乃木坂46分TV」では、弓木奈於や五百城茉央らが、「超絶可愛い◯◯◯◯◯」で呼ばれるあだ名について嬉々としている姿が映し出されていた。

 また、乃木坂46は2020年3月にリリースとなった25thシングル『しあわせの保護色』以降の楽曲が会場でコールされることはなかったが、それらも初めてファンの声が加わることとなる。「乃木坂46分TV」では予習も含めて「好きというのはロックだぜ!」や「Under's Love」、「I see...」、「バンドエイド剥がすような別れ方」といった楽曲のコール講座が行われており、節度のある行動を心掛けながらファンが各々好きなように盛り上がるーーかつてのライブの形が帰ってきたことを実感させてくれることだろう。特に3期生楽曲の「僕が手を叩く方へ」は、声出しができないコロナ禍でのライブにおいて最もそのシチュエーションとマッチした楽曲だったと感じているが、またそこからどのように楽曲自体が昇華していくのかも楽しみな点である。

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