JUJU、“勝負に出る人”の背中を押すダイナミックな1曲 『スタンドUPスタート』の加速するストーリーとのリンクも
現在放送中の水曜ドラマ『スタンドUPスタート』(フジテレビ系)の主題歌に、JUJUの新曲「Bet On Me」が起用されている。本作はJUJUにとって2023年のリリース第一弾となるシングル曲で、3月15日のCDリリースに先駆け、2月15日から先行配信が始まっている。挑発的に鳴り響くホーンセクションが先導するファンキーなダンスチューンとなっており、“私に賭けて”というポジティブなメッセージを投げかけ、人生のターニングポイントに立つ人々を勝負に駆り立てるような勢いのある楽曲だ。
作詞はこれまでも何度かJUJUとタッグを組んできた元ねごとの蒼山幸子、作曲はCHEMISTRYやさまざまな声優アーティストの編曲などを手がける塩野海、さらにプロデュースは米津玄師やOfficial髭男dismなど数多くのアーティストへの楽曲提供やアレンジ、プロデュースを行うヒットメーカー・蔦谷好位置が担当している。
実はJUJUがフジテレビ系連続ドラマの主題歌を担当するのは、難病をかかえた息子と父の絆を描いた『グッドライフ~ありがとう、パパ。さよなら~』(2011年)に「また明日…」を提供して以来、約12年ぶり。対して今回、『スタンドUPスタート』は“起業”をテーマにしたお仕事ドラマだ。原作は『ドロ刑』の福田秀が『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で連載中の大人気コミック。自称“人間投資家”の主人公・三星大陽が、過去の栄光にすがる中年や前科者、就業経験のない主婦など、さまざまな事情を抱えた“訳アリ人材”へ投資し、スタートアップ(起業)させることで、再び生きる希望を取り戻させていく。主人公・三星大陽を演じるのはNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』での熱演も記憶に新しい竜星涼。彼によってスタートアップさせられる人々を吉野北人や小手伸也が、大陽の実の兄であり大企業・三ツ星重工の社長を小泉孝太郎、副社長を反町隆史が演じるなど、実力派キャストが揃う。
「Bet On Me」は毎回ラストシーン間際に流れる演出がなされており、困難を乗り越え、前向きに歩もうとする登場人物たちの晴れやかな表情とアッパーな曲調がリンク。1話ごとの総括的な役割を果たしながら、次回への期待も高めてくれる。さらに歌詞を見ると〈身勝手な明日でも/味方にするまでは終われない〉〈動き出した歯車に乗って/悔やむのか笑うのか/未来の私が決めること〉など、“起業”という賭けに臨むキャラクターの想いを代弁したかのような覚悟が綴られている点にも注目したい。希望も不安もないまぜになった未知の世界に飛び込む直前、信じるべきは自分自身のみ。そんな秘めたる情熱は、おそらく起業経験のある人のみならず、何かに挑戦する人、一世一代の勝負に出ようとする人など多くのスタートアップする人の背中を押すに違いない。