原因は自分にある。、星街すいせい、MISIA、OKAMOTO’S、浜崎あゆみ……1月25日リリースの新譜5作をレビュー

OKAMOTO’S『Flowers』

 メンバー全員が優れたプレイヤーであり、様々なアーティストと共演し、プロデューサー/コンポーザーとしての資質もある。だったらバンド内でコラボしたら面白いんじゃないか――という目から鱗のアイデアで制作された“コラボ”アルバム。メンバー同士のコライトによる楽曲は、愛の素晴らしさを歌い上げるロックンロール「Gimme Some Truth」(Pro./オカモトコウキ)、オカモコウキのボーカルによる80’sポップの儚い美しさを想起させる「Flowers」(Pro./オカモトレイジ)、しなやかなファンクネスが気持ちいい「いつも、エンドレス」(Pro./ハマ・オカモト)、フォークロック的なアプローチの「Sugar」(Pro./オカモトショウ)など。2023年のポップミュージックの粋を集めたプレイリストとしても機能している。(森)

Flowers

浜崎あゆみ『Remember you』

 『M(A)DE IN JAPAN』以来、約6年ぶりとなるフルアルバム。自身の子供への愛情をストレートに綴ったバラード「オヒアの木」、デビュー23周年の記念日にリリースされ、〈誰のせいにもしないで 結末はキミシダイだ〉という決意を歌い上げた「23rd Monster」、小室哲哉の作曲・編曲による現代版ユーロビート「MASK」などのシングル曲を含む全14曲を収録。〈YOU達は記憶から既に消去済み〉というラインを突き刺すエレクトロロックチューン「(NOT) Remember you」、“人と違っていい。あなたはあなたのまま生きてほしい”とメッセージする「Just the way you are」などの新曲も充実している。自らの意思を貫き、常にファンに寄り添いながら活動を継続している浜崎あゆみ。このブレのなさこそが、彼女のストロングポイントなのだと改めて実感させられた。(森)

浜崎あゆみ / オヒアの木

OWV、Da-iCE、原因は自分にある。……ライター推薦、多様性が進むダンス&ボーカルの注目グループ

“ボーイズグループ戦国時代”と言われる昨今、多くのグループが誕生している。J-POPにおいて一ジャンルを築いていると言っても過言…

連載「lit!」第35回:ぬゆり×和田たけあき、DECO*27×ピノキオピー、MI8k×星街すいせい……様々なスタイル展開するボカロPたち

ボカロPはボカロPとして曲を作る。歌い手は歌い手としてボカロ曲を歌う。昔はそうだった。しかし、今はできることが何通りも広がり、誰…

関連記事