NewJeans、『今年イチバン聴いた歌』で日本のテレビ番組初歌唱　“コンセプトの職人”が生み出したK-POP新グループの注目点

リラックスしたムードの楽曲と表現力豊かなパフォーマンス

　楽曲の最大の特徴は、シンプルかつミニマルな構成で、1990年代〜2000年代のR&Bを彷彿とさせるような洗練されたサウンドであることだろう。どこか懐かしい雰囲気を持ちながらも現代のポップスとして耳馴染みの良い楽曲は、メンバーのやわらかでまっすぐな歌声が入ることで日常的でリラックスした空気をまとい、何度も聴きたくなるような中毒性を秘めている。

　例えば、デビューミニアルバムの1曲目に収録された「Attention」は、電子オルガンとキック音、ベース、ループするかけ声のような声の4点がサウンドの中心軸。非常にシンプルだが、聴き応えのあるスロウ・ジャムの楽曲だ。

　同アルバムの2曲目に収録された「Hype Boy」は、緩急あるシンセサイザーとミドルテンポなビートで構成された1曲。メロウなサウンドとフレッシュな恋心を表現した爽やかで切なげなメロディが耳に残る。

　そして、12月19日にリリースされた新曲「Ditto」も、細かく刻むリズムとエレクトロなサウンド、エモーショナルなメロディラインで聴かせる楽曲となっている。

　そんな彼女たちは豊かな感性と表現力も持ち合わせており、ライブやテレビ番組でのパフォーマンスは圧巻だ。ダンスはリラックスした雰囲気ながら、体の隅々まで細かくしなやかに使いこなす高難度な振り付けが見どころ。また、鮮やかな表情も素晴らしく、少女らしく華やかに笑ったかと思えば、次の瞬間、こちらを射抜くように見つめる力強い眼差しは、見る者をグッと惹きつける不思議な魅力がある。10代の新人グループとは思えないパフォーマンスの完璧さには、すでにトップアーティストの風格が漂う。

　2023年の活動に対しても、すでに世界中のファンから期待が高まっているNewJeans。今夜、日本初の音楽番組出演は必見だ。

※1：https://www.edaily.co.kr/news/read?newsId=01144726632397144&mediaCodeNo=258（筆者訳）