SixTONESというグループを追うおもしろさを実感 「Good Luck!」「ふたり」でも成立させた幅広い挑戦
『最初はパー』とは一転、京本が主演を務める『束の間の一花』(日本テレビほか)は、ともに余命宣告を受けた大学生と哲学講師の恋を描いた物語。主題歌の「ふたり」もまた、まっすぐな純愛バラードだ。〈隣で眠るあなた〉や〈手を繋ぐ帰り道〉などの日常の情景を描き出すフレーズに、なにげない愛情が散りばめられている。サビのユニゾンで6人のハーモニーをたっぷり楽しめるのも「ふたり」の魅力。
MVも透明感のある美しいものに仕上がった。メンバーそれぞれが洗濯物はためく屋上やバスタブ、リビングなど生活感のある空間に佇む。姿は1人ずつしか映らないものの、ふたつ並んだマグカップや、鏡の中で伸ばされる二人の手など、その家に暮らすふたりの息使いを感じさせる。MVのラストで、バラバラだったメンバーが橋の上に順番に揃っていくという演出が特にエモーショナルだ。この曲をストレートに恋愛ソングとして捉えることももちろんできるが、1人きりのシーンではどことなく寂しさが漂っていたのが、メンバーが6人が揃っていくシーンに感じる安心感には、恋愛のみにとどまらない信頼感や支え合い、ひとりではない心強さのような、もっと深い感情も受け取れるような気がしてくる。
SixTONESというグループを追うおもしろさは、やはりその音楽性の幅広さにあると思う。直近で言えば、全MVの中で最速で1000万回再生を突破(※2)した「PARTY PEOPLE」は、タイトル通りの超ストレート夏パリピソング。SixTONESがカラーサングラス×柄シャツで夏の日に踊るというコンボをかまされたらもう誰も敵わないと思わされる、「本領発揮」の楽曲だった。重低音ゴリゴリの「WHIP THAT」のようなクラブサウンドをかましてきたと思えば、ボカロ系譜の「うやむや」や「フィギュア」を歌っていたりもする。そんな歴史があってからの、今回の『Good Luck!/ふたり』である。ジャンルはバラバラなのに、蓋を開けてみればどれも「SixTONESの楽曲」としてしっくりくる。幅広い挑戦が成立するのは、あらゆるジャンルに合わせられる器用さと、どこにおいてもブレないSixTONESとしての芯が両立できているからなのだろう。新曲「Good Luck!」「ふたり」を1曲ずつじっくり楽しむのはもちろんだが、これまでの音楽的変遷をたどりながら聴くと、より興味深いはずだ。
※1:https://post.tv-asahi.co.jp/post-196452/
※2:https://thetv.jp/news/detail/1098089/
■リリース情報
SixTONES『Good Luck!/ふたり』
11月2日(水)リリース
初回盤A SECJ-50~51
CD+DVD ¥1,760- 税込
スリーブケース仕様
CD [全2曲]
1. Good Luck!
2. ふたり
DVD
Good Luck! -Music Video-
Good Luck! -Music Video Making-
Good Luck!-Music Video One Cut Shooting ver.-
初回盤B SECJ-52~53
¥1,760- 税込
スリーブケース
CD[全2曲]
1. ふたり
2. Good Luck!
DVD
ふたり -Music Video-
ふたり -Music Video Making-
ふたり -Music Video Solo Movie-
通常盤 SECJ-54
¥1,100- 税込
初回仕様:スリーブケース仕様+20Pフォトブック
CD[全6曲]
1. Good Luck!
2. ふたり
3. Sing Along
4. わたし -Lo-Fi ChillHop Remix-
5. Good Luck! -Instrumental-
6. ふたり -Instrumental-