ザ・ウィークエンド、今年も『グラミー賞』ボイコットを表明 ドレイクも廃止を呼びかけ確執続く

ザ・ウィークエンド、グラミー賞との確執

 新ドラマシリーズ『The Idol』の製作総指揮を務めたことで注目を集めたザ・ウィークエンドが、昨年に続いて今年もグラミー賞をボイコットしたことが明らかになった。 2020年にリリースしたアルバム『After Hours』が、世間からの高い評価と裏腹に翌年のグラミー賞に1つもノミネートされなかったことを受け、主催者を「腐敗している」と非難していた。彼は最終ノミネート作品を決定する「秘密委員会」の不透明性を以前から問題視しており、グラミー賞が2022年にルール変更をした後も、なお不十分だと述べたという。

 同アルバムは2020年、世界で2番目に売れたアルバムであり、先行シングル曲「Blinding Lights」は1年以上にもわたって全米トップ10にランクイン。そのため、グラミー賞側のザ・ウィークエンドに対する評価の低さは、音楽業界にも波紋を呼んだ。中でもエルトン・ジョン、ニッキー・ミナージュ、ドレイクらは彼を擁護し、高く評価している。

 また、ザ・ウィークエンドは2021年にもニューヨーク・タイムズ紙で「グラミー賞に申請しないよう、レーベルに指示をだした」と述べており、ボイコットを表明していた。

ドレイク(写真=REX/アフロ)

 他にもグラミー賞の選考の不透明さ、選考に疑問を抱いているアーティストは多く、前述のドレイクも同様に、今年のグラミー賞をボイコットしている。彼は「インパクトのある音楽と、これらの賞の間にある断絶に毎年ショックを受けるのはやめるべきだと思う」と述べ、グラミー賞を廃止するようにと呼びかけた。ドレイクは、2017年に大ヒットアルバム『Scorpion』収録の「God’s Plan」で“最優秀ラップ・ソング賞”を受賞。しかし、本アルバムがノミネートすらされなかったことを受け、不信感をあらわにしていた。

 2023年に授賞式を予定している『第65回グラミー賞』のノミネート発表は、日本時間11月15日の予定だ。すでに作品は出揃っており、現在はノミネート投票が行われている。

参照:https://www.bbc.com/news/entertainment-arts-56978568

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