fromis_9、日本のファンと“愛”を伝え合ったステージ 2年半越し待望の国内初単独ライブ
続いて、全メンバーが白を基調としたパステルピンク、パステル紫の衣装に着替え、「Cheese」と「Up And」をパフォーマンス。そして、韓国の音楽番組で5冠を達成した爽やかなサマーソング「Stay This Way」ではステージを広く使い、観客の盛り上がりは最高潮を迎えた。
再び映像に切り替わり、劇中で流れるクラシックやジャズがライブ終盤に向けて盛り上げていく。ブラックスーツのようなモノトーンの衣装に着替えたメンバーが登場すると、キャバレーのような背景で「Feel Good (SECRET CODE) Jazz ver」と「Escape Room」のクールナンバー2曲を披露。爽やかで清純な印象の強い彼女たちだが、歌とダンスの高い表現力で楽曲の世界観にファンを引き込んでいく。
そして、本編ラストのMCへ。キャプテンのSAE ROMが「これからもずっと心から感謝しています」と語るなど、各メンバーから来日できた喜びとファンへの感謝が告げられた後、メンバーが顔を隠す振り付けからはじまる「Rewind」を披露。本編最後の楽曲はクールナンバーで締め、一糸乱れぬフォーメーション移行とセクシーなダンスで最後まで会場の視線を惹きつけた。
アンコールは「Blind Letter」を歌い上げた後、ファンとの別れを惜しむかのようにライブ最後のMC。入場時、事前に観客に配布された手紙を読み上げつつ、「夢に一歩近づけた気がします」(HA YOUNG)、「雨の中会いに来てくれてありがとうございます。風邪をひかないように気を付けてください。またね!」(NA GYUNG)など、各メンバーが最後に一言ずつ挨拶をした。その後、「Mulgogi」と「Think of You」を披露。ステージを自由に動き回りながら、最後までファンとの交流を楽しみ、初の日本単独公演を終えた。
本公演はメンバーのパフォーマンスはもちろん、過去と未来を行き来しているかのような物語を感じられる映像、舞台演出も含めて、片時も目を離すことのできない2時間半だった。そして何より、2年半という時を経て、日本のファンと会えたメンバーの喜びはとても大きなものだったように感じた。“LOVE FROM.”というタイトルの通り、メンバーとファンの間で感謝や応援などお互いの「愛」を伝え合う、そんなライブだったように思う。