BE:FIRST SOTAがグループにもたらすもの ダンサーからアーティストへの転身により生まれた説得力

 BE:FIRSTがナビゲーターを務める新番組『GYAO! MILLION BILLION』(J-WAVE)が、10月1日から放送開始した。「ネクストステージへと突き進むべくいい音楽と出会う」ことを掲げたこの番組では、動画配信サービス「GYAO!」と連携し、月替わりでメンバーが新たなことに挑戦。初回放送では、SOTAがダンススキルをさらに高めるべく、番組名にもなっている「Milli-Billi」の振付師・KAITAと対談した。そこで今回はSOTAのスキル面とトーク面から、グループを先導する彼の魅力を紐解いていく。

BE:FIRSTのJ-WAVE新番組『GYAO! MILLION BILLION』 GYAO!連動コーナー開始!

 今回行われた対談企画では、同じルーツを持ち、以前から面識のある2人の間柄だからこそ引き出された本音のトークで、「Milli-Billi」の魅力を掘り下げた。ダンサーとしての一面と、BE:FIRSTメンバーとしての一面を持つSOTAが、KAITAと互いにリスペクトと信頼感を滲ませながらトークする姿からは、振付師とメンバーの橋渡し役となっている彼の存在感の大きさをを再確認できた。放送終了直後には、BE:FIRST公式TikTokに2人の「Milli-Billi」ダンス動画が投稿され話題に。SOTAはこの他にもKing & Prince「ichiban」のダンス動画など、流行りをうまく取り入れながらダンススキルを披露する“TikTok隊長”としても、グループの周知に一役買っている。

 10代にしてHIPHOPダンスの世界大会で4度の優勝を果たし、ダンサー・振付師としての指導経験も持つSOTA。アーティストとしてマイクを握る今でもその実力をフルに生かし、「To The First」「Kick Start」「Brave Generation」など数々の楽曲で振付を牽引するほか、最近ではBMSG ALLSTARS「New Chapter」のコレオグラファーにもクレジット。そして“7人全員がセンター”と言われるBE:FIRSTだが、SOTAがセンターに来るダンスブレイクでは一気に空気が変わり、息を呑むような迫力に惹き込まれる。「SOTAがいれば大丈夫」と思わせる信頼感と視線を惹きつける華やかさは、彼ならではのものだろう。

BE:FIRST / Scream -Dance Performance-

 一方で、世界レベルのダンスとテクニカルなラップを掛け合わせたスタイルを新たに身につけている。昨年公開された「Shining One」 のDance Practice動画からも、プレデビュー時点ですでにラップとダンスの親和性を証明していることがわかる。また、ラップについて『ROCKIN’ON JAPAN』2022年11月号では「踊るように言葉を音楽に反映できるラップは、僕に合ってた」とし、「最初にラップをやることでマイクの楽しさを学べた」と語っている。そもそも、人生をダンスに費やしてきた彼が、歌に挑戦したのはたった1年前のこと。当初からラッパーとしての才能は花開いていたが、ダンスで慣れ親しんだリズム感を生かしながらラップミュージックをヒントに徐々にマイクに慣れ、グラデーションのように歌の技術も伸ばしていった過程は、ダンサーからアーティストになるという決断をしたSOTAにとって最適解だったのだろう。

BE:FIRST / Shining One -Dance Practice-

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