桜井和寿とGAKU-MCのウカスカジー、MIFAの理念を形にした熱気溢れる豊洲PITライブ 26年ぶりEAST END×YURI再集結も実現

ウカスカジー、MIFA8周年記念ライブレポ

ウカスカジー(写真=樋口 涼)

 ゲストを送り出したあとはすぐさま「手を出すな!」へ、桜井とGAKUがステージ左右のお立ち台に飛び乗ってぐいぐい盛り上げる。ライブはそろそろ終盤だ。ラテンフレイバーのダンスミュージックに乗せ、GAKUが渾身のシャウトを聴かせる。気合満点だ。そしてウカスカジーを代表するアンセム「勝利の笑みを 君と~日本サッカーのために~」は、2022年FIFAワールドカップ、そして日本のサッカーを愛するすべての人を応援するためにリアレンジされたNEWバージョンで。マスク越しだが誰もが笑顔なのがわかる。桜井とGAKUが肩を組んで歌っている。この一体感と連帯感、これがウカスカジーのライブ。

 フィナーレはあたたかく力強く、お別れの言葉を噛みしめながらあくまで前向きに。GAKU-MCの畳みかける言葉のパワーに圧倒される「コエノチカラ」と、桜井の熱い歌とありったけの情熱を込めたシャウトが聴けた「春の歌」は、また会う日までの観客との約束の歌であり、これからの未来を何があろうとも元気に生きようと願う希望の歌。壮大なロックバラードがすべてを包み込む、万感のフィナーレ。

 そしてアンコール。この日の感情のピークは「春の歌」にあったと思ったのだが、その続きがまだあった。2日後の9月20日、GAKU-MCのデビュー30周年を祝して、なんと26年ぶりにEAST END×YURIが再集結。日本ラップ史上に残る1994年のミリオンヒット「DA.YO.NE」と、同じくミリオンヒット「MAICCA~まいっか」の2曲をパフォーマンスした。ROCK-Teeが音を操り、YOGGYがスクラッチを聴かせ、YURIがあの頃とほとんど変わらない愛らしいラップを聴かせ、GAKUが笑顔で歌う。桜井がにこにこしながらアコースティックギターを弾いている。まぎれもなく彼らから始まった歴史がここにある。もう二度とないかもしれない貴重な時間だ。

 ラストは再びウカスカジーに戻り、盛大な銀テープ発射で盛り上げた「mi-chi」、そしてゆったり聴かせる「また会う日まで」で名残惜しく、しかし笑顔でかわす再会の約束。合間のMCでは今後のMIFAの展望に触れ、MIFA UNIVERSITYの設立、GAKU-MCデビュー30周年、そして来年結成10周年イヤーに突入するウカスカジーについて「何かできたら」という言葉に拍手がおくられる。ソロともバンドとも違う、ウカスカジーにしかないものをファンは知っている。全員揃っての記念撮影は、まるで年代を超えたクラス会のような親近感と一体感だ。ここにいる誰もがアミーゴになれる、MIFAとウカスカジーの歩みは10周年に向けてさらに力強さを増していく。

ウカスカジー(写真=樋口 涼)

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